こんにちは、登録販売者の佐々木です
今日のお薬紹介は「杞菊地黄丸」(こぎくじおうがん)です
このお薬も妊活されている方に、よく出されてお薬です
杞菊地黄丸は、以前お話した牛車腎気丸と同様、六味地黄丸がベースになっており、六味地黄丸に枸杞子(くこし)と菊花(きくか)をくわえたものが杞菊地黄丸です。
(今回の「杞菊地黄丸」は、以前お話した「牛車腎気丸」と構成生薬が似ていますが、生薬の少しの違いにより異なる働きをします。)
六味地黄丸の構成生薬は以下のとおりです。
三補三瀉という考え方があり、補薬(体内に不足している物質を補う薬)3種類と、瀉薬(体の余分な物質の排出を促進してくれる薬)3種類で構成されています
~補薬~
地黄(じおう) 山茱萸(さんしゅゆ) 山薬 (さんやく)
地黄は腎(生まれた時に両親から授かったエネルギー・元気)に働きかけ、生殖やホルモンバランスの働きを助けてくれます。
山茱萸は収斂作用があり、地黄によって養った精力が漏れ出ないように助けてくれます
山薬は脾(食物によって得たエネルギーを分解する臓腑)に働きかけます。
腎は先天の精(両親から引き継いだエネルギー)、脾は後天の性(食物などから得られるエネルギー)とされ、脾と腎は同時に養う方が良いと考えられています。
~瀉薬~
沢瀉(たくしゃ) 牡丹皮(ぼたんぴ) 茯苓(ぶくりょう)
この3薬は体内に生じた邪気(水・熱など)を除去する薬です。
沢瀉は腎に働きかけ、利水作用により、体内の不要物を排出します。
牡丹皮は、体にこもった熱を鎮めてくれます。
茯苓は脾に停滞している水湿を排出しつつ、山薬の補佐的役割として、補ったエネルギーが体内で効率よく使われれるようにしてくれます
写真の赤い色は枸杞子、お花の蕾ようなものは菊花です。枸杞子も菊花も、体内の潤いを補ってくれる生薬です
枸杞子も菊花も、肝(ストレスに関係する臓腑)に作用し、潤いを補うことで、体の寒熱のバランスを取っていきます。
つまり、杞菊地黄丸は体内の潤いが足りなくなった方向けのお薬です
潤い不足になる理由は様々ですが、具体的な症状としては、寝汗をかく、舌の苔が少ない、尿の色が濃い、口渇、手足のほてり、などが挙げられます。一見、不妊と関係のない症状も、体の潤い不足により、卵胞の育ちが悪くなるなど不妊に関係することもあります
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