こんにちは
薬剤師の川﨑です
急に暑くなったり、雨が降ったりお天気が安定しない毎日ですね
冷たいものや辛いものを食べ過ぎたり、冷房でお腹が冷えたり、胃腸の調子を崩してる方多いですよね
今回は腸の健康第②弾
中医学からみた腸のはたらきについて、お伝えします
腸の健康第①弾も合わせてお読みください
中医学と腸のはたらき
中医学では体のはたらきを五臓に分けて考えます
この五臓がバランスをとりながら働くことによって、体が健康な状態に保たれます
五臓の中でも腸と関わりの深い3つの臓のはたらきについて見ていきましょう
脾のはたらき
五臓の中の『脾』は食べ物を消化吸収して、体のエネルギーや血液、栄養の元となる気血を作り出しています。
脾のはたらきが低下すると、体は気血不足となり、疲れやすい・冷え・むくみ・老廃物の蓄積などが起こります
肺のはたらき
五臓の中の『肺』は呼吸や免疫機能を調整しており、一見腸とは無関係な臓のように思われます。
しかし実は、肺と大腸はお互いに働きを補い合いながら影響し合っています。
そのため腸の健康①でもお話ししたように大腸の状態は免疫機能に深く関係します。
肺と皮膚もとても深い関係にあるので、大腸の状態がお肌に影響するのも納得ですね
肝のはたらき
五臓の中の『肝』は気血の流れや精神活動を調節しています。
ストレス社会の現代、肝のはたらきが乱れている方はたくさんいらっしゃいます
上の五臓の図をご覧いただくと、『肝』と『脾』は『相克関係』にあります。
簡単に言うと、肝が脾のはたらきを調整している関係なので、肝のはたらきが乱れると脾もうまく働くことができなくなります
ここから、自律神経のバランスが胃腸のはたらきをコントロールしていることが分かりますね
以上のように腸のはたらきは中医学から見ても体と心の健康にとても関係していることがお分かりいただけたと思います
次回は腸の健康に役立つ養生法をお伝えしたいと思います