SDN48として活動していた2011年2月のある日。体調を崩して寝込んでいた私の夢の中を一頭の美しいサラブレットが駆け抜けました。


「なぜ馬の夢を見たんだろう?」

疑問に思いながら翌日の午後にテレビを点けると、競馬中継が放送されていました。当時まだ競馬には興味がなかった私ですが、なんとなくテレビを見ていて自分の目を疑うようなことが起こります。

 

夢で見たあの馬が、パドックを歩いていたのです。それまで馬券なんて一度も買ったことがありませんでしたが、何かに導かれるように無我夢中で携帯電話を使い、馬券の買い方を調べました。

 

その馬は見事1着となり、買った馬券も的中。そんな不思議な体験がきっかけでご縁を感じ、競馬の魅力に取りつかれました。


「トゥザグローリー!トゥザグローリー!トゥザグローリーだ!」2011年の京都記念の実況は、今でもはっきりと耳に残っています。




どうも、私です。




私を競馬の世界へ導いた馬の名は、トゥザグローリー。昨日、そのトゥザグローリーが競走馬登録を抹消しました。


競馬のお仕事をさせて頂くようになってもうすぐ5年目になりますが、「大好きな馬の引退」という、競馬ファンなら誰しもが通る道を初めて経験しました。

しかも、競馬の世界へと導いてくれた初恋の馬。


今後は北海道のイーストスタッドで種牡馬入りの予定ということで、子供たちの活躍が見られるのは本当に喜ばしいことです。


2012年にグリーンチャンネル「競馬場の達人」に出演させて頂いたのですが、ロケが行われたのが鳴尾記念当日でした。


番組内でたっぷりとトゥザグローリーへの愛を語り、それまで100円単位でしか馬券を買ったことなかった津田が、単複5千円という応援馬券を購入。


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(↑当時の馬券のコピー)


トゥザグローリーは見事快勝し、カメラが回っているのも構わず感激で泣いてしまいました。大好きな馬を応援出来るのがどれだけ幸せなことか。競馬で一生懸命に走るトゥザグローリーの姿が、もう見られないなんて…。


今年の有馬記念は、私にとってはじめての「トゥザグローリーが居ない」有馬記念。


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トゥザグローリーの名前が無い馬柱を見たら、きっとまた泣いてしまうんだろうなぁ。子供たちに会える日を楽しみに、ずっとずっと大好きな競馬を続けて行きたいです。

言葉では言い表せないほど、トゥザグローリーに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう。

そして、お疲れ様でした。






津田グローリー