この6年間、私なりの子育ての心髄が一つだけあります。
娘にとって、これだけは負けない!これだけは頑張ってきた!と自負できること、自己肯定感や自尊心を高めるものを絶対に一つは身につけさせるということ。「芸は身を助く」といいますが、何か一つ、懸命に打ち込み努力してきたものがあれば、何処へ行っても、その子の居場所が出来ると思っていました。
そして、その信念に従って、ひたすら努力したものは、バイオリンに他なりません。
2歳半から4年間、親子二人三脚で、相当な時間を費やし、毎日必死に取り組んできたと、これだけは胸を張って言えます。全くのバイオリン素人親子には、決して平坦な道のりではありませんでした。
熱がある日以外は、誕生日もクリスマスもお正月も、旅行中も、どんなに多忙な日でも、必ず一度はバイオリンを弾くことが当たり前になっていました。今や娘にとっては欠かすことの出来ない存在がバイオリンです。
なので、娘は人前でバイオリンを弾くのが大好きです。日本にいる時から、アメリカの学校はTalent Showがあるという話を耳にしていました。補習校でさえも3月にタレントショーがあり、喜んで参加していました。
そして今回、娘の通う現地校でも“Variety Show”という名のタレントショーがあると知り、娘に出場するか尋ねると、二つ返事でYES!との応えが返ってきました。
そんなわけで、初めてのタレントショーに出場しました。朝と夜の2回公演で、朝は全校生徒向けに、夜はファミリー向けに開催されました。
このショーは、所謂、特技を披露する場で、日本で言うところの学芸会と似たようなものです。歌やダンス、楽器の演奏、体操、手品など、個人またはグループで参加出来ます。ただ、日本との違いは、授業の一環ではなく、PTA主催のイベントなので、強制参加ではなく、あくまでも希望者が参加します。一応、オーディション(トライアウト)はありますが、まず落ちません。恐らく受けたら全員合格し、出場可能です。
そんなわけで、タレントショーと言えども、クオリティはご想像通り。。。苦笑
仲良しの中国人ママが、「中国の学校だったら、ほとんどの子が出して貰えないレベルだわ...」と私の耳元で辛辣なコメントを囁いてきましたが、確かに同感。。。
持ち時間、1人1分(←短っ!)。バイオリンの曲を弾くにはあまりにも短か過ぎるので、協奏曲をフルで弾くことは不可能。今回は、Vivaldiの協奏曲G minorを切りの良い部分まで弾きました。
娘の担任が、娘の演奏を絶賛してくださり、もう一度クラス内で弾いて欲しいと言われ、Variety Show後に教室へ移動して、今度はG minorの第一楽章を最後まで弾かせて頂きました♡
そして、先生から更なる提案が!「来週のyear end partyでも、弾いてくれないかしら?本当に素晴らしい才能よ!子供達の親も来るから良い機会よね?」と。
有り難いオファーなので、もちろん喜んでお受けしました♡ やはり芸は身を助くだなぁ…と改めて思った一日でした。
演奏後、沢山のパパママ、知らない人達にも娘は引っ切り無しに声をかけて貰い、褒めて頂き、間違いなく本人も気持ちの良い日だったはず。アメリカ人は本当に褒め上手だなと思います。
今年から、年に1回はバイオリンのコンクールに挑戦させたいなと思っているので、益々バイオリンに時間を投入していくつもりです。初参加のタレントショー、とても良い経験になりました。