農家さん訪問記〜自然のエネルギーに満ちた畑、ドラゴンファームさん〜 | 元麻布農園~Motoazabu Farm~

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都心の"農家さん付き"菜園&住居、「元麻布農園」
農園に流れる日常の風景、人々の交流、イベントの模様などを綴ります。
都会の真ん中で土にふれるライフスタイルをあなたもはじめてみませんか。

農家さん訪問第8回!

今回ご紹介するのは、富士宮、「ドラゴンファーム」の龍田純隆さんです。

富士山麓の清々しい空気の中、
とっても素敵な笑顔の龍田さんに畑を案内していただきながら、お話しを伺いました。


龍田さんの畑では、
富士山の豊富な伏流水の恵みを受けつつ、自然に即した栽培方法で
年間130種類もの野菜をつくっていらっしゃいます。

畑の見学の前に、落ち葉などの発行熱を利用する「踏み込み温床」を紹介いただきました。
これが寒い時期の苗作りに大切な役割を担うのです。

発酵熱を利用するのですが、熱くなりすぎず、苗を育てるのに最適な35℃位の温度を持続することができるのだそう。

こちらは3年たった踏み込み温床で利用した落ち葉。
ご覧の通り、さらさらの土(堆肥)になっています。
もともとが落ち葉だとは信じられないですね!


そして、龍田さんの畑で何より驚くのが、一面の緑色
草が生い茂っているのです。


龍田さん曰く、「雑草は太陽エネルギーの結晶」
雑草=野菜の敵、という考えは無いのだそう。
雑草を生やし、土へ還すことで、次の土のエネルギー(肥料)になるとのことなのです。

その言葉の通り、緑のカーペットのなかで、野菜はすくすくと育ってます。

落ち葉や草も、土に還り、また次の作物の成長に貢献する。
無駄なものは何もなく、自然界のあらゆるものと共生し合い、循環していることを感じることができます。

トマトは支柱を立てない放任仕立て。
草にまぎれてしまうこともあって収穫は大変なのだとか汗


甘み、酸味、トマトの香りがしっかりと感じられ
とても美味しい!

こちらは「ニタキコマ」という加熱用のトマト

こちらでトマトソースをつくってみたところ、濃厚で旨みたっぷり、味が濃く
塩のみの味付けで、とっても美味しいトマトソースが出来上がりました。

ゴーヤのトンネルに入っていく龍田さん。


実は、龍田さんははじめから農業の世界にいたわけではなく

元々は都心で働いていて、長い間研究所職員として科学技術の世界にいたとのこと。

昔ながらのどこか懐かしい里山の風景、
富士山に惚れ込んで、ここで農業を始めました。
なんと、富士山は約30回も登ったことのあるほど大好きなのだそう!

はじめは家庭菜園からスタートし、
農業の、日々の実験の繰り返しと、その都度得られる発見に魅了され、
面白さにのめり込んだ龍田さん。

今では有機の意義は、ただ美味しい野菜をつくることだけではなく【土の回復】
日本の土を再生させたいとの使命感を持つようなったとのこと。

土の再生、回復には最低でも3年かかるとのことで、
龍田さん曰く、土ができあがれば、
自然と、草や病気に負けない強くて美味しい野菜ができるのだとか。

実際、龍田さんの手がける畑は始めた時期の順番で、第1~第8まであるとのことですが
第1畑は土の再生が完了し、自然と、どこの畑よりも美味しい野菜ができあがるとのこと。
その事実が、土の力が野菜に直結していることを証明しています。

昔から良いと言われてきたものに対して科学的な根拠を見出したり、

理由付けが得意なのかな、と話していた龍田さん。
お話を聞いていて、確かに元研究員という眼差しからとらえる
農業、野菜作りのお話は、とても納得がいくうなづける話ばかりでした。

そして、自然のなかで、草や虫や微生物と共生して育つ野菜たち
張りがあって、力強くとても活き活きとしていたのが印象的です
きらきら!!

↓こちらは第1畑で収穫した野菜たち!

龍田さんとお話した時間は、
作り手の気持ちが、そのまま野菜に表れていることが実感できる、
とても素敵な時間でした。

このような野菜がもっともっと多くの人の手に届くような社会にしていきたい、
龍田さんのお話をもっと多くの人に伝えていきたい、との気持ちがいっそう強まりました!

まずはマルシェでご紹介していけたらと思いますのでお楽しみに
キラキラ

龍田さん、ありがとうございました!

ドラゴンファームさんのHPはこちら→http://www.dragon-farm.jp/