彼は高校の時の同級生、清水くん。
今の住まいは東京。
わざわざ東京から二ヶ月に一度ほど関西に帰省した際には必ず来てくれる。
切り始めてからもう2年くらいになるだろう。
彼女とのデートの前はもちろん、プロポーズやご両親とのご挨拶の前にも僕はカットという点で関わらさせていただいていた。
改めて美容師とは幸せな職業だと思う。
そしてこの度お付き合いしているゆきさんとご結婚させていただくということでこれは参列しないほかないのではないか。
そう思い僕は友人としては初めての二次会へと向かうのだった。
ちなみにだがもちろん。
ウエディングカットも僕がさせてもらった。
スタイリングがしやすいようにトップにボリュームが出やすくスタイリッシュに見えるようにさせてもらった。
なんでグラビアアイドルのような前屈みかはわからない。
しかし彼は広い背中を見せながら幸せな一歩を踏み出した。
そして3月7日。
雨の中自転車を飛ばし無事会場へと到着。
ケーキ入刀は終わっていたがまだ始まって20分くらいだ。
よかった間に合った。
とりあえず記念撮影。
本当に素敵な夫婦だと思う。
そして周りを囲む人たちもすごく暖かい。
そのせいか…
彼の顔は異常に赤い。
お酒のせいか、喜びのあまりからかわからないがかなり赤い。
赤い。
たぶん赤すぎる。
アルカリ性の水をぶっかけて青くしようと思ったが残念ながら手元にはなかった。
(清水くんはこういうボケも誰がリトマス試験紙やとつっこんでくれる。)
そんな風に思っていたら
泣いた。
たぶん二次会の前半から泣く準備をして顔が赤くなっていたのだろう。
彼の盛り上げる精神に感無量だ。
そのため泣いた後は顔がいつもの清水くんになっていた。
さて冗談はおいて
高校の同級生の晴れ舞台はとても素敵なものだった。
お二人の暖かく幸せな雰囲気とそれを心から祝う参列の方々。
心からお祝いの列に参加できてよかったと思う。
特に清水くんのゆきさんへと送った言葉は心に沁みた。
肩幅が広くても、トップにボリュームが出にくくても、アンタッチャブルのザキヤマに似ていても、そんなことは関係ない。
これからは新婦のゆきさんとしあわな生活のお話を聞かせてください。
本当におめでとうございます。
とき!
呼んでくれてありがとう!
お幸せに。