【メモ】算数的に防犯カメラの位置を計算してみます。ネットワークカメラの選び方と特徴のご紹介

ついにアナログカメラの出荷台数を抜いた！

ネットワークカメラの選び方と特徴のご紹介

算数的に防犯カメラの位置を計算してみます。その1

計算条件
計算条件1：標準的なネットワークカメラとして、横1280×縦800の合計1,024,000画素（ピクセル）のメガピクセルカメラを使用します。
計算条件2：人間の平均的な顔の横幅を16センチメートルとし、その横幅に一致する画素数で「解像度」を設定します。今回はスウェーデンのAXIS社の「識別（80画素）」、「認識（20画素）」、「検知（4画素）」の実験数値を使用してみます。

結果：識別レベルは2.56メートル先に顔を16個並べましょう。
顔の横幅は、実長で16センチメートルですので、16センチメートル×16個で256センチメートルの横幅の範囲を撮影すると識別レベルの解像度となります。

算数的に防犯カメラの位置を計算してみます。その2

結果：認識レベルは10.24メートル先に顔を64個並べましょう。
同じカメラで撮影した映像でも顔の横幅16センチメートルに対する画素数の違いにより、識別・認識・検知の差が出ます。

結果：検知レベルは51.2メートル先に顔を320個並べましょう。
距離が遠いと顔の画素数が減り、誰だかわかりません。逆に距離が近いと顔の画素数が増え、個人を特定する情報量が増えます。
目的に応じたカメラの選択と設置場所の検討が重要です。

東京アンテナ工事㈱は、AXIS社の認定パートナーです。

AXIS社は1996年に世界で初めてネットワークカメラを発売した会社で、現在の世界シェアNO.1。

高画質化の欠点：保存しきれない巨大ファイル問題

保存しきれない巨大ファイル問題
500台のカメラによるカジノ監視システムが、1ヶ月間の記録をするために必要なハードディスクは、431,718台！
※ITV-R　BT601規格の動画の場合、1秒間の非圧縮動画で165MB、1分間の非圧縮動画で9900MB、1時間の非圧縮動画で580GB。
※ハードディスク1台の容量は500MB。

ビットレートと保存日数と圧縮率の「予算見合いで妥協点」を探す時代に突入！？
今後も高画質化は進み、データ量は増加する傾向にあります。しかし、圧縮技術も日進月歩のスピードで革新的な技術が登場しています。良い意味での開発競争が進むことを期待しましょう。

マメ知識：カメラの台数とモニター表示のパターン

カメラの表示パターン
なかなか日本人の発想では出てこないような表示パターンも生まれてきています。しかし、この21台表示などのパターンを見ると、実際にネットワークカメラの映像を何十台分も伝送できるようになったネットワークの高速化と大容量化と技術力の進歩には本当に驚かされます。

弊社はアジアのシリコンバレー、台湾と情報交換しています。

ネットワークカメラは台湾製が熱い！
台湾の弊社取引先のネットワークカメラ工場にて。2014年5月撮影。
台湾は台湾観光局が無料アクセスポイントを5,100箇所設置している等、国策としてWi-Fi普及に取り組んできたIT先進国。 Windows95以降のDOS/V機の登場とともに世界のPC産地となった台湾ですが、近年は生産コスト見合いで、工場部門は中国に移っています。しかし、ネットワークカメラの設計やソフト開発などのIT技術は台湾に残り、発展を続けております。台北から日本製の新幹線で向かった新竹のソフトパークは「アジアのシリコンバレー」とも呼ばれており、インターネットテクノロジーの開発においては日本を凌ぐ技術大国となっているのです。