妻が亡くなってからずいぶんと日が経ちました。あの時2歳児だった息子は、もう中学一年生です。妻が亡くなると息子と僕はしばらく週末には一緒に義母のところで寝泊まりしていました。まだ、死別して間もなかったので、みんなでさみしさを紛らわすには良かったですし、息子の世話も妻の実家でよくしてもらいました。正直なところ、僕は仕事に行って家に帰ってくるだけで、それ以上の家事や子育てができるような精神状態ではありませんでした。
なので、晩御飯は、平日は実母と週末は義母にいつも作ってもらって、本当に助かっていました。
とはいうものの、息子は2歳なので手がかかりすぐ熱を出すし、おまけに熱性けいれんを起こす体質だったので、痙攣のときはビビッて、泣きそうになりながら、夜中に救急に電話して病院に行くことがありました。朝まで点滴をするときもあれば、病院につく頃にはピンピンしていることもありました。もちろんそんなときは良かったとホッとしつつも、恥ずかしく申し訳ない気持ちで救急車を降りていきました。
息子のことで困ったら、いつも「あいつなら、どうするのかなあ。」と考えながら、僕の心の中にまだ残っている妻と相談していました。1人で、焦っていることが多かったですけどね。