AIに勝てるものを何かお持ちですか(21.08.17) | 一日一楽を目指して

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楽しく生活するために実行していることを備忘録として作成していこうと思います。

8/17(8時計測) 77.4キロ

 

本日の読売新聞の11面に「AIも苦慮、最強方言津軽弁」の記事が載っていました。記事には、NTTレゾナントのアンケート調査によると難しいと思われる方言として、津軽弁や南部弁、下北弁がある(我がふるさと)青森県が1位となった、と書かれています。ちなみに2位は沖縄県です。

 

医療現場では意思疎通が欠かせないということで、青森県の唯一の国立大学である弘前大学(あまり興味がないかもしれませんが、青森大学は私立大学として存在します。弘前大学は地元では、「ひろ大」と呼ばれており、全国の常識とは異なります。)の医学部では、10年以上前から、1年生の必修科目として「津軽弁」の講座を設けているとのことです。

 

また、東北電力のコールセンターでは、津軽弁での問い合わせに対応するために、弘前大学と共同で「AIを活用した翻訳」の共同研究が行われていたようですが、1年半で研究は打ち切られたようです。「私にもAIに勝てる特殊能力がある」と思わず(少し)うれしくなりました。

 

津軽弁については、よく使われるフレーズとして、「どさ(どこに行くの」、「ゆさ(銭湯に)」を聞いたことがあるかもしれませんが、一音でいろいろなことを表現するケースがあります。(青森市の東側に、浅虫温泉があるのですが、道の駅にある温泉場の名が「ゆ~さ」となっています。青森に行った際はどうかご利用ください。)

 

最近はコンビニがあるので、お店に入るときにあいさつをする人は少ないと思いますが、以前は、お店に入るときに「ごめんください」と言ってはいる習慣がありましたよね。青森では、お店の人に客が来たことを伝える挨拶は「け」です。今はさすがに使っている人は多くないと思いますが、店先に立って「け」と叫びます。「け」とは、「頂戴」という意味です。難しいのは「け」にはそのほか、「かゆい」という意味や、「食べなさい」などの意味もあり確かに難解です。

 

そのほか、単語も独特です。幼稚園の頃、母と東京の親戚の家に遊びに行った時のことですが、その時に、調子が悪くなって病院に行きました。お医者さんが患部を触り、「どうですか」と聞いたときに私は、「もっちょこちょい」と答えたらしいのです。そうするとお医者さんは「おかあさん、何といったのでしょうか」と母に尋ねるのだそうです。母は、今でもその時のことが余程おかしかったのか、話すことがあります。ちなみに「もっちょこちょい」は「くすぐったい」という意味です。

 

もう一つ方言のエピソードをご紹介します。大学に入った時に、担当の教授も出席して学部の新入生歓迎コンパが行われました。「先生はうるさいのがお嫌いだから」と事前に言われ、コンパは終始静かな雰囲気の中で行われました。コンパは先生が食べ終わると終了する形で進むと聞かされており、結構早い段階から、新入生の挨拶が始まります。

 

もくもくと、目の前のお寿司を食べている先生の横で、4人の新入生が順番に挨拶をするのですが、何か先生が反応することもなく、淡々とコンパが進んでいきました。最後に私の番になった時に、今まで下を見て黙々とお寿司を食べていた先生が、突然私を見上げました。その時、一言「君はどこ出身」とぼそっと話されたことを思い出しました。先生の名は知る人ぞ知る「小平邦彦」先生です。方言で得したと思ったエピソードです。

 

 

今日はこの記事を読んでいろんなことを思い出してしまいました。写真は、吠え疲れて、絨毯の上でまどろむ三男坊です。