一週間前の朝、彼は突然この世を去りました。
まだ44歳という若さでした。
告別式で号泣していた一番下の息子さんは、まだ小学5年か6年生だそうです。
彼が神経系の難病であると医師から告知を受けたのは、今年の10月でした。
現代の医学では根本的な治療法はなく、リハビリにより運動機能低下を少しでも
遅らせていくしか手立てがないということでした。一般的には発症から10年程度が
その余命と診断されているそうです。
それでも、彼はまだ何とか仕事を続けられていましたし、残された時間は決して
少なくはないと、本人を含めて周囲の誰もが思っていたはずです。
彼に少しでも元気になってもらおうと、他の友人と企画していた忘年会すら
行う時間がなかったなんて思いもしなかった。
〝もっと会いに行けばよかった〟
〝もっと電話して話をすればよかった〟
動かなくなった彼を目の前にして、何度も心の中で叫びました。
本当に申し訳ない・・・
俗に言う〝あの世〟という世界がもしあるのなら、またそこで会いましょう。
どうか安らかにお眠りください・・・