メンタリストDaiGoさんと言えば、テレビでよく披露されていた、目隠しをして相手が手に取ったものを当てるあのパフォーマンス。
これは超能力ではなく、メンタリズムの誘導話法を使って誘導したり、心理を読んだりして当てています。
本書は、そんなことを可能にするDaiGoさんが、話し方について書いた入門書です。。
今回記事より、その凄いテクニックを紹介していきたいと思います。
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メンタリズム基本編『話し方』に役立つ7つの法則
●第1の法則
限定状況を見立てる能力 場面把握
<例>
・ビジネスでの打ち合わせ
・部下・後輩からの深刻な悩み
・恋人との至福のデート
・ご家族・ご両親・友人との和やかな団らん
状況(シチュエーション)の細分化、一つ一つの場面にブラッシュアップ
<例>
ビジネスの打ち合わせ・・・シビアな交渉?ご挨拶や会食?お詫び?新規プレゼン?
恋人とのデート・・・初デート?久しぶりに会う?行き慣れている場所?いいムードになるためのプラン?告白?
●第2の法則
相手の心理を的確に見抜く。相手の心理を見抜く為、観察。
- 話法が的確か観察する為。
- 話法を仕掛けるタイミングを判断する為。
観察例A
プラスマイナスの感情は口元に出る。
○プラスの感情(集中・興味)を持っている・・・唇が開きがち
✕マイナスの感情(緊張・無関心)を持っている・・・唇が真一文字にとじられている。
観察例B
だまそうとしても、体の向きはごまかせない。
興味・関心を持っている・・・体が乗り出す。
興味・関心がない・・・背もたれに体を預けて、距離を取る。
観察例C
目は口ほどにものを言う。
興味・関心を持っている・・・相手の胸や頭、手元、服を上下。
興味・関心がない・・・左右にふらふら揺れ、周囲の風景や背後の人物など相手に目線が集中しない。
●第3の法則
目線から心を知るアセンブリ
人の思考や感情は、各自空間的配置が決まっている。相手の本音を知ることが可能。
<例>
・何かを空想する時⇒右上を見る。
・現実的な問題を考える時⇒右横を見る。
・嫌な事を思いだ出す時⇒左下を見る。
・ポジティブな時・・・?
・嬉しい時・・・?
・悲しい時・・・?
・不満な時・・・?
※人によって異なるためあくまで上記は例。人により、2種類の感情が同じ場所に置かれることもある。
※相手(クライアント、上司、同僚、友人、恋人)を日ごろから観察。
●第4の法則
相手の感情を動かす「条件付け」。相手の不機嫌を緩和する。
有名な「パブロフの犬」と呼ばれる条件反射の実験。
○パブロフの犬⇒ベルの音・・・相手に植えつけるアンカー
○特定の相手との会話⇒?
『楽しい、嬉しい話題』を相手に思い出させることで、少しでも態度を軟化。
例)最近盛り上がった話題や出来事がアンカー。
ご機嫌を取ることは、立派なメンタリズム。
特定の相手が笑った時に自分は鼻をこすることで、『鼻をこする』という動作が、上機嫌に結びつくので、
相手の不機嫌が収まる。
会話が盛り上がらない時、険悪な雰囲気の時、アンカー=キーワードを自然に相手に聞かせることで、
印象を180度変える事が可能。
相手のキーワードを常に観察し、相手の気分をアゲる「アンカー」をうまく活用。
・今、興味のある趣味。
・過去の仕事やスポーツの成功例。
・テンションが高い時に使う口癖。
「自分の行動に意味を持たせる」ことを意識。
唯一・最大の注意点は相手に意識されないこと。・・・気づかれたら効果はゼロ。
●第5の法則
フィーリングを構築するマッチング。「何となく気の合う人」だと思わせる。
観察して真似るだけ。これも気づかれたら効果はゼロ。
マッチングで「ラポール」を築く。共感、親近感、安心感、信頼感の意味。
心と心のつながりを非常に良い状態につくり上げる。
ラポールを強制的に作るのがマッチング。
・相手の話した言葉の一部を復唱「トラッキング」(オウム返し法)・・・何を話して良いか分からない時に効果的。
・「トラッキング」をしながら、相手を褒めたり、発言に同意する事をフィッティング。
・相手の呼吸を読んで、息継ぎのタイミングを合わせて会話。
・相手の感情に気をつけながら、自分の感情をシンクロ。
人は自分の似ている相手に惹かれる。良好な人間関係が保たれる理由は、「マッチング効果」の影響が大きい。
メンタリズムのテクニックの中でも、相手の心により深く入り込み、直接的に働きかける。
●第6の法則
相手を思い通り動かす「マーキング」
暗示をかけることで会話を操作。
メッセージや要望をなんらかの形で強調することで相手に暗示をかけ、誘導・操作。
相手に気付かれないようにすることがポイント。
自分が「何か」を命令・指示されたとき、それをしっかりと認識できる状態だとどうしても
それに反発したい感情が起こりやすくなる。
※この特性を利用した会話術が「ブーメラン話法」
※他人の意思ではなく、紛れもない自分の意思だから。
「マーキング」と「話し方」の密接な関係。
マーキングもマッチングも人間の特性を利用。
相手の意識を誘導するテクニック「マーキング」は、会話やしぐさに
特定のメッセージを埋め込み働きかける。
マーキングで人の『無意識』を操る。
・話していて楽しいな。
・この人といるいると心が安らぐ。
・この服欲しくなった。
・自分の事分かってくれる。
⇒
明確な根拠はなく、感覚で意思決定していることも・・・⇒無意識の印象に左右されている。
⇒この特性を利用し、無意識を誘導。⇒相手に気付かれずに、心と行動を操る事が可能。
メンタリズムトークにはマーキングを利用したものが多い。
次回以降記事でより具体的なメンタリズムトークについて書いていきます。面白いですよ🤣