史上初の新人チャンピオンを狙っているライトニング・マックィーン。彼はレースの才能を持っている。でも、傲慢すぎる性格のせいで友達は1人もいない。「1匹狼」でクルーチーフもいない。
そんなマックィーンがカーレースに出場。レースでは無謀な走りをするも「3台同着」という結果になり、
1週間後にカリフォルニアで行われる「ピストンカップ」で決着をつけることになった。
しかしマックィーンはカリフォルニアに向かう途中、ルート66沿いの田舎町「ラジエーター・スプリングス」に迷い込んでしまう。町にはおせっかいだが、愛と思いやりに溢れるカーたちがいた。果たしてマックィーンは間に合い、レースに勝つことができるのか?
ピストン・カップで4回連続優勝を果たし、名実ともにトップレーサーの仲間入りをしたライトニング・マックィーンは、つかの間の休暇を楽しんでいた。
そんなある日、親友のメーターがイタリア代表のF1レーサーであるフランチェスコ・ベルヌーイに宣戦布告したことで、マックィーンも急遽「ワールド・グランプリ」に出場することになる。
初めてピットクルーとして同行したメーターは、その自由すぎる言動のせいでマックィーンに怒られてしまう。
さらにメーターはチームを離脱することになった挙句、謎の集団のスパイ活動に巻き込まれてしまうのだ。
一方、日本、イタリア、イギリスの3箇所で開催されるワールド・グランプリでは、出場選手が次々と爆発する「謎の事故」が多発していた。
実はそのレースの裏では、英国の諜報員フィン・マックミサイルと彼のサポート役ホリー・シフトウェル、そして彼らに「スパイ」だと間違えられたメーターが、テロ組織を食い止めるために命がけの戦いを強いられていたのだ。
果たして、メーターは無事マックィーンを助けることができるのか?
ピストン・カップで7回の優勝を果たし、人気ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーン。だが、最新テクノロジーを駆使した新世代ルーキー、ジャクソン・ストームが頭角をあらわし始める。
ストームの連戦連勝に焦ったマックィーンは、無謀なレースをして盛大なクラッシュ事故を起こしてしまう。
事故から4ヶ月後、本拠地の町ラジエーター・スプリングスにはレーサーとして復帰を目指し、自主トレーニングに励むマックィーンの姿があった。
マックィーンの引退をかかった2017年シーズン初戦が始まろうとしている。果たしてマックィーンはレーサーとして復帰できるのか?
レストランがガソリンスタンド、靴屋がタイヤ販売店という擬人化された「クルマの世界」を舞台に、人気・実力共にあり国民的スターではあるが、傲慢で性格に難ありな新人レースカー、ライトニング・マックイーンの成長を描く。 マックイーンは決勝レースを控えたある日、移動中にトラブルで迷い込んださびれた町で、道路を滅茶苦茶にしてしまい、直すまで拘束されることに。そこでの出会いと出来事により、マッイーンは精神的にも実力的にも成長することに・・・。
朝・昼・夜という時間帯による色彩の違い、背景となる岩山・森林・路面のアスファルト等の雄大なアメリカの景色、ピカピカの塗装・古い塗装・ラメ入り塗装・ボロボロにサビた車等、クルマの微妙な表面質感まで、ディテールが細かく描かれている点も見所。
監督・脚本:ジョン・ラセター
キャスト(声優):
オーウェン・ウィルソン、ポール・ニューマン、ボニー・ハント、ラリー・ザ・ケーブル・ガイ
2006年アメリカ(116分)
【所感】
最初は「クルマ」がキャラクターを演じるという作品に抵抗があり見ようとしませんでしたが、付き合いで見たら面白く、「さすがピクサー。」という感じで、ピクサー作品には外れが一つもないんだと改めて思いました。
良い話で終わるという単純な感動物語ですが、キャラクターが極めて個性的に描かれていたことから、クルマであるにも関わらず凄く感情移入できました。特に、マックイーンのセリフ「カチューシャ!」の連呼や決勝の前のレースで3車同着となった時の舌出しは、強烈な印象が残っています。
最後のドライブインシアターのシーンも何気に良かったです。