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優柔不断な所も好き。
根性ない所も好き。
ひとりじゃ、なんにも出来ない所が好き。
鈍感な所が好き。
笑った顔が一番好き...。

あおいの本心がわかり、号泣する智也。 私には猫背な背中の向こうからあおいの低いちょっとハスキーな声が聞こえてくるようだった。

昨日の続きを書こうと思ったのだけれど、あおいが頭から離れてくれなくて、ちょっと切ない。
。・゜・(ノД`)・゜・。
ので、ちょっと今日はおやすみ。

でも、智也について、私はそれ程腹立たしくは思わなかった。
むしろ、最後の智也の慟哭にも似た号泣はあおいの気持ちがやっと伝わった証拠だから。
もう一度、虹の女神を見直すとまた違った感じ方をしていた。
恋人との惨い別れ方をして、虚しさと共に窓をあけたら見えた虹。
虹を見たから思い出したのか、年齢をごまかし嘘で固めていた元恋人を見て、嘘が嫌いで真っ直ぐなあおいを思い出したのかわからない。
でも、電話をかける智也が私は好き。
久しぶりに大事な人にかける電話は緊張してしまう。声が出ないわ、言葉は出てこないわ。それでも、しどろもどろになりながら、留守録に声を入れる智也がなんだか愛おしくなる。
この声があの写真があおいに最後に届いたのが最大の慰めだった。
あおいは嬉しかっただろうな。
声のトーンや喋り方で今どんな感じなのか分かったはず。 いきなりの電話、メールで自分の事を思い出してくれたこと。いや、あおいの事を思い出したんじゃなくて、智也はあおいに助けをもとめたのかもしれない。
変わらない真っ直ぐなあおいに。

事故機から出てきた焦げたあおいの携帯電話がまた泣ける。待ち受けにまでしていたあおいの気持ち。
思えば、スナナレも第一話でハルはナカジに運命を感じていて、カメラマンであるナカジの写真をiPhoneの待ち受けにしてたっけ。
こうやって二つの作品を見ると面白さが変わってくる。
救われるという表現はあまりしたくないけど、二度目を見たときにあおいはわかって行ったんだと思うようになった。 智也にあおいが好きでも引き止めるなんて出来ない、自信がないんだと言うことも、結果わかってたんだなと。


明日は虹の女神BOOKが届くので、まだ、続きます。
私はこの作品は樹里さんにとって役者として生きる覚悟ができるきっかけになったんじゃないかと思っています。
久しぶりに樹里語録から。

@juriwords: 「人生の中で、一番ちゃんと向き合っているのが台本。今回(『虹の女神』)は、今までにないくらい自然に演じることが出来たし、気づかされたこともたくさんあって、楽になったというか。ここで学んだことは、これからもずっと影響していくと思います。」06年

この作品で巨匠と呼ばれていた岩井俊二さんにも臆せずぶつかった樹里さん。その原動力はこの気持ちだろうと思います。

@juriwords: 「ちょっとでも自分の中に゛嘘゛が生まれてしまうと気持ち悪くて演じられないんですよ。演じる上で気を付けていることがあるとすれば、自分の心に嘘をつかないことですね。」06年

樹里さんにしては珍しい、恋愛観も。


@juriwords: 「理想は自分のイヤなところもしっかり見せて、本音で言い合う恋愛がいいですね。相手に気に入られようと、キレイな服着て、メイクしてって--誰でもできる恋愛じゃないですか。私は、そういうのではないと思う」06年

最後に虹について。

@juriwords: ―虹はどうして好きなの?「うーん、なんか、自分の母親がちょっと虹っぽいっていうか。とか、そういう、映像に映り込んでる気持ちとかそういうのって色でもないし、目に見えないけど、何か見える、とか感じるっていうのがなんか、虹に近いかなぁみたいな」09年

ある人がこう言った。人間は辛い出来事も忘れる事で傷つかないようになっていると。だから、忘れる事も悪くない。でも、忘れたくない大事な人の声を忘れていくのは辛いし、切ないね。

あと少しで陽だまりの彼女のクランクイン。いよいよ樹里さんの役者としての第二章が始まるって感じがしてる。楽しみ。だから、今のうちにね、過去作を深める時間にしなくっちゃ!

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