昨日のブログの続きです
マンダムさんの本社前から
南へ少し歩くと『榎木大明神』があります
明治時代からこの近辺の土地神として
大切に祀られています
大きな御神木は槐(エンジュ)の木で
樹齢は約680年
南北朝時代に楠木正成公が植樹
したとも伝えられています
大阪市は道路都市計画上、何度も
伐採を試みたもののその度に不慮の
事故が生じるので断念したそうです
榎木大明神は、先日のブログで紹介した
『太閤下水』と同じ道沿い(おはらい筋)に
あって太閤下水から約400mほど南下した
場所にあります
おはらい筋は “熊野詣で” や
“伊勢参り” の街道になっていて
榎木大明神の御神木は旅人たちの
目印になっていたそうです
コンビニの前の歩道にも
「熊野かいどう」のレリーフが
埋め込まれていました
昔の人は京街道から大阪へ入り
熊野詣の街道の起点である
天満の八軒家浜からこの道を
歩いたのですね~
榎木大神宮の槐の木、
離れて見るとこんな感じです
昔だと目立っていたでしょうね
榎木大神宮の横は坂道になっています
坂の下に見えるのは“長堀通り”
ここ、好きな坂道なんです
坂道の途中に見えている
四角い物体は石碑です
石碑は、この近くで生誕された
直木三十五(さんじゅうご)氏の文学碑
直木氏は「直木三十五賞」(通称:直木賞)
の由来となった人物です
石碑にテープで直木氏の写真が貼られて
いるのが面白い~
分かりやすいようにご近所の方が
貼ってくださったのでしょうね
添え木でしっかり支えられた御神木
実はこの御神木は長い間、榎の木だと
思われていたのですが 昭和63年、
枯れる寸前に延命治療を受けた際に
槐の木だと判明したんです
だけど長年の馴染みもあって
『榎木大明神』と呼ばれ続けています
そして、私が好きなこの坂道は
正式名称ではないけれど
『直木坂』と呼ばれているそうです