あるところに一人の女性がいました。

 

年は29歳。既婚者です。

 

ある時に妊娠し、子供を一人生みました。

 

そこに突然、神様が現れて、こう言いました。

 

明日から男として生きて下さい

 

女性は言いました。

 

『無理っ!!!』

 

....。

 

おしまい。

 

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自分も同じ状況だったら『無理っ!!!』って言うと思います。

 

彼女は女性として29年生きています。

 

もしあなたが同じ状況ならどうしますか?

 

男性になりきれますか?

 

トランクスを履き、男子トイレに行き、同僚(男性)の下世話な話に付き合い....

 

出来ないですよね?

 

だから女性は(もっと言えば男性も)子育てに失敗するんです。

 

頭の良い人なら先読みして勘違いされそうなので言いますが、これはシングルマザーよりもシングルファザーで育った方が非行率が低いというような話をしているのではありません。

 

僕にしては珍しく『男性も』という表現を使っています。

 

どういうことかお話致します。

 

子育てを失敗するパターンは大別すると『強欲系』と『無知、無能系』があります。

(細かく分ければ他にもありますが割愛します。)

 

たとえば29歳の女性が若い頃、浪人して二流大学に進学・卒業していたとします。

(僕個人の考えですが、正直、予備校に通うお金さえあれば大体、どんな人でも二流大学くらいは受かると思います)

 

彼女の息子が『(無試験でも入れる)専門学校に行きたい』もしくは『Fランク大学に行きたい』と言ったら彼女はどう言うでしょうか?

 

おそらく彼女は反対します。

 

人は誰しも強固な価値観を持っています。

 

大事な事なのでもう一度言います。

 

人は誰しも強固な価値観を持っています。

 

これらは決して変えられません。

 

いや厳密にいうと変えられるのですが、『頑固な人』『強欲な人』は変えようとしません。

 

その人が本来、持っている気質と時間がそれらを強固にしてしまうからです。

 

また恐ろしいことに仮にそういう気質を持っていなくても『苦労して浪人して二流大学に合格し、入学・卒業した』という経験が彼女を人格や思想を形成・強化してしまうのです。

 

※二流大学に行けば、それなりの人材や出会いがあるので二流大学自体が悪いのではありません。また一流大学であっても同じことです。

 

子育てというものは『本人』に合わせ『時代』に合わせ、『国家(法律)』に合わせなければいけません。

 

本人が専門学校に行きたいと行ったら専門学校に行かせ、

(もし)本人の希望がなかったら将来性のある分野の大学や専門学校に行かせ(もしくは就労)※

 

またどんなに本人が望んだところで犯罪に関するような(法律に違反するような)進路をとらせてはいけません。

 

※18歳の時点で子どもが自分の進路を自分で選べなかった場合、それは単純に子育ての失敗です。自立心を育てられなかったか、暗に親の価値観を感じ取り、選べないだけかもしれません。どちらにせよ失敗です。

 

しかし『強欲』な親はいつまでも一流大学(や医歯学・家業に関することなど自分が行かせたい進路)にこだわり続け、『無知、無能』な親は子育てのメカニズムや将来性のある分野を選ぶという小学生でも想像がつきそうなことすら思いつきません。これが現実です。

 

女性が母親になるのは早くても20代前半。すでに20年以上、生きてきた価値観が醸成されています。

 

普通の女性が普通に生きれば『普通の価値観』が醸成されます。

 

当たり前のことですが

 

普通ではない女性が普通の人生を生きた場合、

普通の女性が普通ではない人生を生きた場合、

『普通ではない価値観』が醸成されます。

 

(失礼ながら、読者の方が想像しずらいと想いますので)物凄く具体的な例を出すと

 

お金持ちのお嬢様がエスカレーター式の女子校・大学に進んだ場合

普通の家に生まれたが酷い環境(貧困や親からの壮絶な暴力、親の早死)に育った場合

 

悪い意味で『普通ではない価値観』が醸成されます。

 

こういった育ち方をした人は強固な価値観や信念を持ち、容易に変えることが出来ず、それを自分の子どもにまで押し付けます。

 

余談ですが『お嬢様』(もしくは性格・気質がお嬢様っぽい人)という人種は

『強欲』→同級生や親の手前、(自分の実力などとは無関係に)一流にこだわる

『無知』→世間知らずで世の中や人生が厳しい所だという認識が無い

『無能』→親やお手伝いさんに家事をやってもらっていたり、学費や生活費など、お金の苦労をしたことがないので一人になった時、やりくりが出来ない

 

など、マイナス素質を持っている人が少なくないように思えます。

 

また私が人生で会った『素晴らしい母親』はみな、『所帯じみた生活感の濃い女性』でした。

 

女性には女性の人生があります。

 

しかし生まれてくる赤ん坊が望んでいるのは『女としての人生(美容や社会的ステータス)を謳歌している女性』ではなく

 

献身的に自分に尽くしてくれる『母親』なのです。

 

「男は生まれてから死ぬまでずっと『男の子』、子育てでは役に立たず、大体、なんでも間が悪い」

 

....男性の僕が言うのも変ですが、女性は大変ですよね(汗)

 

だから結婚しない、しても子どもは持たないという選択肢は十分に考え得ることだと思います。

 

ありがとうございました。