吹奏楽ネタ第一弾！！

ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲

（Variations on a Hymn by Louis Bourgeois）

クロード・T・スミス

（Claude T. Smith）

吹奏楽界のカリスマ顧問藤重義久先生の十八番

※藤重義久先生とは・・・吹奏楽の名門精華女子高校（福岡県）を日本一の吹奏楽部に育てた名顧問。

現在は活水学院吹奏楽部（長崎県）の顧問。

グレード6（曲のレベルで最高難易度）の曲にも関わらず、

ここ数年の吹奏楽コンクールでぐっと演奏される機会が増えた曲です。

悩ねこの推測ですが・・・

『テクニック的な難しさはあるけれど、コツコツと積み上げていけば、

きちんと曲として成立して、かつ印象に残る聞き映えのする派手な曲』

というのもコンクールでの演奏回数が増えた理由なのかなー。

とはいうものの、やはり難しいことに変わりはないわけで(;・∀・)

この曲に取り組む学校のみなさまは本当に本当に凄いと思います。

「詩篇歌旧100番」という讃美歌が主題のこの曲。楽器を変え、形を変え、

随所にこの主題が登場します。疾走感溢れる場面でも、美しいコラールの場面でも

この主題が軸になっているので、曲としてとても分かりやすい。

百聞は一見にしかず！！

ルイブルの音源をいくつか紹介していきますー。

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まずはこの曲の全部を知ってほしい！ということで、

【演奏：東京佼成ウィンドオーケストラ】

コンクールで演奏される機会は増えたのに、フルVer.の演奏が収録されている音源って

実は少ないのです（コンクールの演奏は規定時間の関係で、大体カットVer.）

この音源はフルVer.の演奏が聴ける、ある意味貴重なもの。

個人的には「安全運転でそつのない演奏」という印象。

プロらしいといえばプロらしい演奏(笑)安定感はバッチリ！

でも少し物足りない・・・かも。

曲の全体像が見えたところで、悩ねこが個人的に好きな演奏をいくつかご紹介。

【演奏；精華女子高校吹奏楽部】

吹奏楽コンクール全国大会では、2005年、2012年の2度演奏しています。

※2012年の演奏、トランペットソロをピッコロ＆バリトンサックスで演奏しています。

（作曲者の家族に編曲の許可を取ったそう。藤重先生のこの曲への愛を感じます。）

2012年はソリストたちの個々のレベルが高く、2度目ということもあり成熟した印象。

2005年はバンド全体のスピード感や勢いが感じられて爽やかな印象。

微妙にカットが違うので、聞き比べてみると面白いかも。

どちらも高校生らしい爽やかな演奏で、ルイブルといえば精華女子の演奏が好き！

という方も多いと思います。

2000年後半くらいからの精華女子の音ってキラキラした雰囲気が漂っていて、

ブラスバンド的な華やかさがあるので、ルイブルがバシッとはまった感じがする。

【演奏；岡山学芸館高校吹奏楽部】

2012年吹奏楽コンクールの全国大会での演奏です。

前年の華麗なる舞曲が衝撃的だった岡山学芸館高校吹奏楽部。

この年のルイブルも衝撃的でした！！！！

少なくともあと数年は吹奏楽コンクールでこの演奏を超えるルイブルは出てこないと思う。

（熱演とか快演には出会えるかもしれないけど）

正確かつ、色彩感を感じる音色とハーモニー、そして内に秘めた情熱。

個々のレベルも高いから、ソロも安心して聞いてられます。

中間に登場するトランペットのソロは必聴です。

コンクールでこの箇所を取り上げるなんて、それだけでbravoなのに

堂々と吹き切っているのは流石！！

【演奏；横浜創英中学・高校吹奏楽部】

横浜創英中学・高校吹奏楽部は例年、クラシックのアレンジものが

自由曲だったのですが、2014年は吹奏楽オリジナル曲で全国に登場しました。

思い切った路線変更だったけど、見事金賞受賞。やっぱりルイブルは曲自体がコンクール映えするんだなー。

冒頭から超超超派手！音が煌びやかで伸び伸びして、聞いていてワクワクする。

途中にあるトランペットの掛け合いも、華やかな音色でどこまでも飛んでいきそう。

コラール部分も美しい、というよりもゴージャスという言葉がしっくりきます。

粗さもあるけれど、それを上回るゴージャスで華のある演奏だと思います。

【演奏；近畿大学吹奏楽部】

1986年に開催された第34回全国吹奏楽コンクールの演奏です。

躍動感が伝わってくる演奏とは、まさにこのこと。カッコいい！ってこういうこと。

悩ねこが初めて聞いたルイブルは近大のLegendary2に収録されている音源でした。

『派手でカッコいいし、めちゃタイプ！いつか吹いてみたい！』と思っていました。

生で聞いてみたかった演奏の1つです。きっと凄かっただろう、と勝手に想像してます。

生演奏を聴いた方の感想など聞いてみたいけど、昔すぎるよなー(´・ω・`)

【演奏；ぱんだウインドオーケストラ】

2016年12月3日『ORCHARD　BRASS！』

昼公演のプログラムにルイブルがあったのですが、予定が合わなくて行けず。

なので行った方の感想がすごーーーーーく気になっています。

夜公演は行けました。お腹いっぱいなプログラムで大満足！！

メイン曲に相当する曲をこれだけ演奏できるなんてすごすぎるー。

【演奏；活水中学・高校吹奏楽部】

2015年吹奏楽コンクールでミラクルを起こした活水中学・高校吹奏楽部。

ネットやテレビなどで度々取り上げられているので、ご存知の方も多いかもしれません。

約8か月でここまでの演奏が出来るとは・・・。

人の持つ可能性って本当に無限大！ということを改めて思い知らされる気がします。

荒削りだけど、曲の魅力や奏者の想いが伝わってくる演奏だと思います。

とにかく勢いが凄い！バンド全体のサウンドに勢いがあるので、おぉ！と圧倒されました。

後半は勢いがつき過ぎて、決壊寸前な感じでハラハラドキドキするけど、それもまた魅力。

また魅力的なルイブルに出会ったら、どんどん加筆していきたいと思います。

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余談ですが、念願叶って自分もルイブルを吹くことができそうです（ヒャッハー！！！！）

1年くらい先の演奏会の話だけど、選曲でプログラムに入っていた(*´艸`*)

好きな曲が吹ける幸せを噛みしめながら、じっくりじっくりルイブルと向き合います。

∧ ∧

ミ~-~ミ

ζ ζ＿)ヽ悩めるねこ

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