ORF1 WEBRADIO | ユニコンは、医療現場のコンシェルジュです。

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久しぶりにブログを書きます。3月から仕事が忙しかったこともありますが、花粉症に悩まされて集中力が続かなくなっていたのも一つの理由です。ちなみに、花粉症には、ザイザルという内服薬とアラミストという点鼻薬を内科の先生から処方していただいています。去年は内服薬も時々で大丈夫でしたが、今年は毎日きちんと服用しないとくしゃみや鼻水が止まらず大変です。最近、どうやら峠は越えたようですが、薬は欠かせません。

さて、春の音楽イベントが3つあると以前書きました。一つは、3月にあった日本モーツァルト協会60周年記念のモーツァルト交響曲全曲演奏会。2日間で45曲聴きました。全部で12時間かかりましが、どの曲も熱演だったので、とても充実した演奏会でした。特に、後半の31番以降を指揮した井上道義さんと大植英次さんの演奏はヨーロッパの一流オケにも引けをとらない立派なもので、最後のジュピターは長時間の演奏会の締めくくりだったこともあり、大いに感動しました。終わった後、さすがに疲れましたが、モーツァルトを長時間聴くのは苦痛にならないので、また、同じ企画があったら行きたいと思います。

二つ目は、まもなく終わる東京春音楽祭です。上野の東京文化会館を中心に3月中旬から約1ヶ月間多彩なプログラムが行われますが、今年は、復活祭が4月5日になったため、5日のマラソン・コンサートの後半と7日のワルキューレを聴きました。マラソン・コンサートは、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンと親交のあった音楽家、興行師のザロモンに焦点を当てた興味深い企画で、1曲毎にヨーロッパ文化史研究家の小宮さんが解説をするというものでした。説明が長いと興を殺ぐことが多いですが、小宮さんは簡潔かつ的確に解説されていたので、馴染みのない曲も楽しめたので、こういう手法もありだなと思います。

ワルキューレ

「ニーベルングの指環」第1夜のワルキューレは、演奏会形式ですが、主要な歌手が世界のトップクラスだったため、通常のオペラと何ら遜色がないばかりか変な演出がない分、演奏そのものに集中できるのでとても良かったと思います。すでに、音楽評論家の東条碩夫先生など多くの方がブログ等で演奏内容を評価されていますから、詳しくはそちらをご覧ください。私は、モーツァルトの全曲演奏会以上に感動しました。ワルキューレはワーグナーの中で最も好きな作品ですが、これほど素晴らしい演奏は、それほどありません。歌手、指揮、オケの三拍子揃った名演でした。ワーグナー全曲を弛緩することなく演奏したN響のポテンシャルは驚異的です。世界のトップクラスでしょう。(誉めすぎかもしれませんが、第3幕は本当に素晴らしかったと思います。)来年は「ジークフリート」です。今から楽しみです。なお、10月に新国立劇場で「ラインの黄金」もあります。

エレクトラ

今日のタイトルORF1はオーストリア放送協会(オーストリアのNHK?)のラジオ局で、WEBRADIOをインターネットで聴くことができるのを最近知りました。ネットラジオは世界に無数にありますが、このORF1はクラシックのプログラムが極めて充実しているので、ご紹介します。この局は、ライブ・ストリーミングとアーカイブを放送しています。アーカイブは一週間前までの放送に限られているので、その期間内に聴かなければいけない不便さはありますが、番組と音質の良さは特筆モノです。

クラシックは、毎日、コンサート・ライブと過去の名演の録音を複数の番組で放送しています。充実しているのが、コンサート・ライブで、ウィーン・フィルのマチネー・コンサート、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ、シュターツカペレ・ドレスデン等のヨーロッパ一流オケの最近の演奏会を無料で高音質(ドルビー5.1チャンネルもあります)で聴くことができるので驚きました。もちろん、CMも入りません。長い曲でもそのまま放送するので、CDを聴いているようです。

また、コンサートだけでなくオペラも頻繁に放送しています。上のキャプチャは4月6日放送の画面ですが、ウィーン国立歌劇場で、今上演中のリヒャルト・シュトラウスの楽劇「エレクトラ」の録音放送を聴いていた時のものです。同劇場は、メットのようにライブ・ストリーミングを始めていますが、演奏会当日しか見ることができません。しかも有料です。この「エレクトラ」も4月11日(日本時間12日)に放送されるプログラムです。それをORF1は音だけですが、ノーカットで無料放送してくれます。うれしい限りです。全部聴きましたが、先ほどのワルキューレと同じく、三拍子そろった名演だと思います。特に、エレクトラを歌ったニナ・シュテンメは、今がまさに旬です。圧倒的でした。

ヨーロッパの演奏会は、まとまった時間と金がないと現地で聴くことはなかなかできません。しかし、このORF1を聴けば、かなりの演奏会をカバーすることが可能です。クラシック・ファンの必須アイテムだと思います。まだ聴いたことのない方はORF1で検索してみてください。ただ、CDを聴く時間がすくなくなってしまうかもしれません。