大学生だったころ、力ずくで無理な吹き方をしていました。
ハイトーンは苦手意識も強く、やりたい音楽がたくさんあっても半分も実現できない状況でした。

24、5歳の頃、夜中まで働いて、寝て、朝というか昼に起きても全く回復していない身体。
必ず2度寝をしていました。2度寝というより、呼吸が浅すぎて、落ちた感じ。
2度寝すると30分でもすっきりしたんです。完全脱力してたんじゃないかな、、、(^_^;)

その頃、ボディワーク系の書籍に出会って、いろいろ読んで、試してみて、身体と音との結びつきにとても興味を持ちました。それまでは、音楽をするということしか考えてなかった。

ようするに頑固な頭でっかちでした(笑)


身体の使い方というもの学びながら練習していくと、ふと思ったんです。
そもそも背骨が歪んでいたり、身体が硬すぎたりしたら、使い方を学んでも上手く使えないんじゃないかって。

そうこうしているうちに、僕の身体を整えてより演奏しやすい状態を一緒に考えてサポートして頂ける専属トレーナーに出会ったんです。

現在は、僕自身の気になる各部位について1つ解剖学書を開いて、骨や筋膜など教えて頂きながら、整えて頂いて、骨が連動した時の身体意識の変化などを毎週実感させてもらっています。

毎回とても勉強になり、自分のレッスンの仕方なども日々多様化しています。

日常生活では必要としない呼吸を管楽器では使います。
各楽器で吐く量、吐く力(スピード)などは異なりますが、身体をしっかりと使います。

管楽器をされている方は脱力という言葉には多くの方意識があるかと思いますが、
人間全部脱力したら倒れます(笑)
僕の師は
「必要な所に、必要な時に、必要なだけ力を使う」とおっしゃっていました。
20代前半だった自分には、解っていた気分だけ味わっていました、、、(笑)

体幹力、軸というのが1本ではなく複数あること、
足首にある小さな骨一つがきちんと動かないだけで、全体に大きく関わってくることなど、
毎日のように発見があります。

おかげで、筋感覚というものしっかりと働いて、生徒演奏している姿からでも、音からでも、
緊張していて音を奏でるための妨げになっている部分というのが認識できるようになってきました。

楽器を演奏されて、どこかが痛いとか症状を持つことはとても辛いことと思います。
せっかく好きで演奏している楽器を楽しく続けていくにも、そしてより健康的に続けていくためにも、身体への意識はとても大切です。

素晴らしい演奏のきっかけは、身体から!
素晴らしい音は、聞き手も緩ませます(^^)