※BL・腐の意味がわからない方、これらの言葉に嫌悪感を抱く方は閲覧をご遠慮ください。
また太妹が嫌いな方もです。
これは5月上旬あたりにツイッターでぼちぼち書いていたものだと思われます。
あとでちゃんと書いてうpろうと思ったけど、うん、断念した( かなりラフです。
文章の繋がり方がおかしいところが多々あると思われます。
書き直ししていないので一部性的なことの直接的な表現があります。ご注意を。
最中は勿論書いてませんが。
一応1ツイートずつ改行させていただきました。
妹子が花魁。
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両親は僕を女として育ててきた。女形として舞台に出させたいがために、幼い頃から女性らしく、しとやかに、と、礼儀作法や歩き方など、とにかく「大和撫子」と言ったように育てられてきた。
しかしそれでも僕は男の子と遊ぶことが多かったため、「僕」が「私」になることはなかったので、僕はそういうことをさせられていても自分が女だとは一度も思ったことがなかった。ただの、「女役」を演じていた。
そして少し大きくなった頃、案の定僕は舞台で女形をやった。そして周りから散々言われた。(そしてそれを見たものは皆口をそろえてこう言う。)
「この子が本物の女の子なら、どんなに美しく育っただろうに。」
「本当に女の子だったらねえ。」
「惜しいねえ。」
僕は別に舞台で女形をやることは嫌いではなかった。むしろどこか面白かった。男が女を演じて、皆が魅了されてるなど、ああ、可笑しい。と。
だから僕は本気で女を演じ続けた。
しかし、僕は先程のような、客や親戚から言われる言葉は嫌いだった。
「本当の女なら。」
「惜しいねぇ。」
何せ僕はずっと女を「演じていた」つもりだったのだ。だから、本物の女になどなりたくなかった。から、その言葉は大変僕をいらだたせた。
それからずっと女形を続けて、僕は16歳になった。もうとっくに声変わりもしていた。しかしやはりまだ言われ続けていた。
「本物の女なら。」と。
そこで僕はとうとう爆発してしまった。
「なら母さん、本当の女の子を産めばよかったじゃないか!!!なんで僕に押し付けるんだよ!!僕は・・・僕は男なんだよ!!ただの『女形』なんだよ!!」
そのときの衝動で家を飛び出してしまったものの、どこに行くかなど、当てはない。
無論、もう女形を演じ続けることには疲れてしまったから、家に帰るつもりもなかった。
歩いて、歩いて、歩き続けて、とうとう夜がきてしまった。
町の明かりが消えていく。ふと、遠目で町を眺めていると、一部だけぼんやりとした灯りの集まりを見つけた。もしかして、と、思い、僕はそこに向かった。
そこはやはり華街だった。通りを歩いている男を女が情けない姿で必死に呼び止めている。
僕は生気の宿っていない目でそれらを蔑みながら通りを歩いていった。
ふと、その時、1人の男に腕を掴まれた。中年の優しそうな人だった。
「お嬢ちゃん、行くとこないのかい?」
お嬢ちゃん、というその一言で僕ははっと自分の格好を思い出した。
何しろ舞台が終わってすぐに抜け出してきたようなものなので、着物は女物のままなのだ。
「あ、」と声を出すと、相手はどうやら気がついたようで、
「ああ、坊ちゃんだったか。まあ、どっちでもいいや。で、行くとこ、ないのかい?」
と、聞いてきた。
僕はおそるおそる頷くと、相手はニコリと微笑みながら、「じゃあ、うちにくるかい?」と、手を差し伸べてきた。
普通に考えて、この辺りでそういうことを言ってくる輩というのは、どこかの遊女屋の店主だったりするもんだから、ついていってはいけないと誰でもわかる。
しかしこのとき僕は、何故かその手をとった。というのも、この人のところで働くならいいかな、と、直感的に思ったからなのである。
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その男性はやはり華街のある店の店主で、僕を買った。
そして暫く試しに客の反応を見るために、本来ならば下積みのようなものがあるらしいのだが、普通に売られることになった。
しかしそこは特に男色の店ではなく、僕以外は全て女だという。
ので、店主が、
「声は出さないでね。お客様のを御奉仕するだけ。でも迫られてどうしようもなくなった場合は、男だってばらしちゃっていいから。もしかしたらソッチの人じゃなくても君なら受け入れてくれるかもしれないし。」
と。
実は僕は、この通り女として育てられてきたため声が変わってからも声帯のトレーニングをやらされ、女声も出せるのだが、気を抜くとやはり地声に戻ってしまうので黙っておくのが一番だと思い、店主の言いつけを守り黙って客を相手にすることにした。
それでも物静かな性格で可愛らしいという風に受け取ってもらえたようで、機嫌を損ねる様子は見受けられなかった。
しかしやはり奉仕していると、相手はその気になるようで、「ちょっとだけ。」などと言って押し倒そうとしてくる。
そうなると僕は始めて口を開き、「僕、男なんですけど。」と、正体を明かす。
すると決まって相手は驚く。
しかしここで客に機嫌を損ねられ、もしもそれが上客だとして逃がしたら店の存続にも関わるし、名前も落ちては僕がいられなくなってしまうため、いちかばちかで、
「でも、男だから思う存分ナカに出せますよ?」
と、いやらしい視線と共に誘ってみる。この店にきてから初めて女のように育てられたことに少し感謝している。
そうして少し着物をはだけさせながら言うと、客は「いや、君ならいい。抱かせてくれ。」と、息を荒くして逆に頼んでくるぐらいだ。
そして店に来て一月ほど経つと、僕にはかなりの客がつくようになった。
店主が言うには、君は頭はいいし、なにより立ち振る舞いなどが女よりも女らしいからみんな君を指名するんだ、ということだそうだ。
そりゃあ、当たり前だろ、と僕は思う。
何せ、本物の女の子がやっていないような礼儀作法だのを幼い頃からずっとやらされてきたんだから、自分は女よりも女らしいことができる、と自負している。
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それで、僕は早くも上玉と呼ばれる階層に位置づけられたのだが、値があがってもやはり忙しいのには変わらず、朝から晩までずっと喘がされ続けている。
正直、疲れるから少しくらいの休憩時間は欲しい。
ときたまそんなことを思いながら僕は毎日狂ったように抱かれ続けていた。しかしある日、ものめずらしい客と遭遇する。
その客は僕を指名するのが初めてだったため、僕はまたあの寡黙な演技をする。僕は、この客も他の客と同様、一回イってしまえばどうせすぐに迫ってくるのだろうと思いながら、奉仕していた。
しかしこの、奉仕している時点でこの男はどこか他の男とは違った。
いや、一目見たときから、他とか違う雰囲気を持っていた。というのも、そんなにノリ気ではないように見受けられたからだ。
遊女屋にくる連中は下世話なことをさせにきているのだから、普通はもっとベラベラと話しかけてきたり、
特に僕の場合だと、初めは寡黙な性格だということを突き通すため、
「ねえしゃべってよ。声が聞きたい。」などとしつこく迫られるのだが、
この人は一切、そういうことはしてこなかった。
初めに、「名前は?」と聞かれ、大きめの紙に書いてある自分の名前を見せると、「しゃべらないの?」と聞き、それに対して僕がコクリと頷くと、「そっか。」と。それきり、話しかけてこない。
珍しいなと思いつつ、僕は手馴れたように男の下肢へと潜りこみ、アレを口に含んだ。そして、他の客同様に、その男はイった。
そしてその後、顔を上げ、迫られるのが当たり前となっていた僕はバレない程度に、事がスムーズに進むように身構えていた。
しかし1分経っても、5分経っても男は何も言ってこない。
その上、少し休んだ後身なりを整え始めていたものだから、僕は驚いて目を丸くし、その人を見つめていた。
すると相手は視線に気づいたのか、ふとこちらを見た。
そして微笑を浮かべながら、「ああ、もう何もしないから、ゆっくり休んでなさい。」と、予想だにしない言葉を発した。僕はますます目を瞠る。
その人は身なりを整えてから、僕の隣に座り込み、終了時間がくるまでずっと、黙って寄り添ってくれていた。
その時僕は、久々に休むということを実感できたのである。
僕は、嫌われたのかと思った。
というのも、今まで僕が相手にした客で、迫ってこなかった客はいなかったし、男だと知っても断られたことがないからだ。
しかしその人は、この後もたびたびこの店を訪れた。
そして決まって僕を指名した。
しかし、やはり毎回、奉仕させるだけで、迫ってはこない。それが不思議でたまらなかった僕は、思わず聞いてしまった。
「抱かないんですか?」
勿論、ちゃんと女声で聞いたので、相手は特に驚く様子もなかった。
というか、逆に僕が、その人のある一言に瞠目させられた。
「んー、だって、抱いたら、お前が傷つくでしょう。」
そのようなことは、一度も言われたことはなかったし、自分でも一度も考えたことがなかった。
というのも、この時点でも僕は「女」を「演じている」つもりだったので、毎日舞台で女形をやっているような感覚で働いていたからだ。
やはり、この人はどこか違う。と、僕は改めて思った。
それに、珍しく僕は、客のことを、その人のことを好きになった。
そして決まって、その人は毎回僕に休憩時間を与えてくれた。
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続きます。
が、その前に一応説明。
妹子は産まれたときから女形になることが決まっていて、両親は上手く演技ができるように、より女らしくなるように、ということで妹子には女の子な習い事を沢山させてきたのですよ。
で、ある日我慢できなくなって爆発。家出。からの華街。
で、そこからある男性に拾われ、遊女、で、花魁になります。
そして太子と出会う。
あとあまり花魁について調べずに書いたのでおかしいところ沢山あると思いますがあまり本来の花魁のことを考えずに読んでいただければなと・・・。