3月27日。グエル公園にて。もうじき午後5時。
ここは気が休まる。心が和む。
もしかしたら、バルセロナでもっとも好きな場所かもしれない。
ここにはいろんな人がいる。
散歩に来ている人、ガウディを見に来ている人、観光地を見に来ている人…
多くは二人以上で連れ立って、この景色と空気を共有することに喜びを感じているように見える。
私自身は、ここにひとりでも来たし、ふたりでも来たし、家族でも来た。
ひとりで来るのも、ふたりで来るのも、家族で来るのも好きだ。
いつも眼を奪われる景色があり、来るたびに新しいモノに気づく。
ひとりだから見えるものもある。ふたりだから気づくこともある。
ツブ情報:グエル公園はね…
ガウディのパトロンであり最大の理解者・ファンであったグエル氏の名を冠するこの公園は、バルセロナ市街の北、高級住宅の多い丘の上に広がる。敷地内のどこからでも海までつづく市街が見渡せる。
当初の構想は総合デザイナーズ物件とでも言いましょうか…完璧にデザインされた自然環境と住宅、学校、公園を備えた、さながらニュータウン。
まるでテーマパークの入り口のような正門や、いまはギフトショップとして使われている守衛小屋、海岸の砂が敷かれた広場とモザイクでできた波のベンチ、鉄製の門も、道も、すべてがガウディデザイン。
いまは公園として開放されていて、ガウディ自身の家はガウディがデザインした家具の博物館になっています。