読書日記2023-165
Row & Row
ロウ・アンド・ロウ
村山由佳(著)
[毎日新聞出版2023年3月発行]
✩✩✩
あらすじ
漕げよ、漕げ(ロウ・アンド・ロウ)あなたの舟をーー
東京の広告代理店に勤める43歳の涼子は、3歳年下で美容師の夫・孝之と結婚して13年。 毎日の生活にうっすら不満を抱えつつ、表面的には凪いだ日々を送っていた。 ところが、20代の美登利を美容院のアシスタントとして招き入れたことで少しずつゆらぎが生まれて......。 気づかぬうちに"深い川"に隔てられた二人は再び漕ぎ寄ることができるのか? 夫婦、そして、男と女の心理を細密に描き出した傑作長編。
感想
533頁の分厚さに一瞬怯んでしまった…
で、
以前読まれたブロ友さんが読みながら頭の中でリピートしていたという唄を思い出した![]()
♪男と女のあいだには 深くて暗い河がある〜♫ローエンドロー![]()
気づいたら口ずさんでた…ヤバイ…
ただこの本の話では、この歌のような哀愁や悲壮感を私は感じなかったけど!?
主人公の夫婦を妻目線、夫目線で描く手法は分かりやすいが、目線の違いでこんなにも考え方や感じ方が違うのかと…
特に夫の身勝手さには呆れた!
またその夫を狙う若い女性もあざとくて嫌悪感
神聖な仕事場でHするなんて許せん!
仕事をバリバリ熟す妻は男前でカッコいいが、夫にもカッコを付け過ぎ?だし、意外にも他の男とも簡単に関係を持ってしまうのが信じがたいな。性描写の露骨な本でした
初めから違和感を持っていた夫婦の関係、最後に妻が言い当てた『あなたは私を母親扱いしている』
なるほど!うん、違和感が溶けたわ!
幼くて見栄っ張りで妻に頼って生きているお子ちゃま夫だったんだ!とね![]()
この夫婦のラインのやり方って…
夫は言葉を1行毎に送る
妻はまとめて文章で送る
それぞれそれが不満らしいが…
あなたはどっち派?![]()
ありがとうございましたm(_ _)m