読書日記2021-215
【今 夜】
小野寺史宜❨著❩
[新潮社2020年11月発行]
☆☆☆✬
気づかないうちに、夜は、人の心を侵す――抗えるか、それとも、流されるか?
プロボクサー、タクシードライバー、交番の警察官、高校教師。 その夜、四人の男女は、人生の境界線上に立った。
あの日のあなたと同じように。 選択の瞬間、夜に潜む魔物が、そっと背中を押す。
選んだのは、善? それとも悪?
人間の強さと弱さを繊細な視線でとらえ、忘れられない物語に昇華させた著者会心の書き下ろし長編。
『人は夜を生み、夜に捲く、夜を積み、夜に詰む。』
で始まり…
『夜が好き、だから夜を乞い、夜をハグしつつ、夜を剥ぐ。』
で終わった…
小野寺作品にしては、ちょっと毒があるかな?!
嫌な人も出てくるしね。
その嫌な部分を"月"と絡めた?
《···人は太陽の動きを意識して暮らす。対して、月を意識することはあまりない。》
月じゃなくて"夜"か?
後味があまり良くないと思ったら、エピローグは小野寺さんぽくまとまってました(^^)v
ありがとうございましたm(_ _)m