読書日記21 薬丸岳【著】
『蒼色の大地』[中央公論新社2019年5月発行]

一九世紀末。 かつて幼なじみであった新太郎、灯、鈴の三人は成長し、それぞれの道を歩んでいた。

新太郎は呉鎮守府の軍人に、灯は瀬戸内海を根城にする海賊に、そして鈴は思いを寄せる灯を探し、謎の孤島・鬼仙島にたどり着く。

「海」と「山」。決して交わることのない二つの血に翻弄され、彼らはやがてこの国を揺るがす争いに巻き込まれていく。

友情、恋慕、嫉妬、裏切り――戦争が生む狂気の渦の中で、三人の運命が交錯する。


波 波 波 波 波 波 波


過去の薬丸作品からはかけ離れた作品なので、読み始めて戸惑った…アセアセ


『螺旋プロジェクト』という8組の作家によって紡がれる中の1冊だそうです。

右矢印あるルールのもと、古代から未来までの日本が舞台に、ふたつの一族が対立する歴史を描いた競作企画


全く知らずに読み始めて、時代や歴史物は読まない派なので、探りつつ読んでいると…


同じ村に住んでいた幼馴染が、それぞれ海族と山族に分かれ対立せざるを得ないという設定は、オーソドックスながらも冒険小説と見れば展開が気になった。

しかし…

最後の展開を期待した分、呆気なくてもう少し絡めて練って欲しかったかな⁉


人間の性と平和への祈り、心に響く表現が多々ありました!


『螺旋プロジェクト』シリーズ9作品、明治以降の分は読んでみたいと思います(^^)/


ありがとうございましたm(_ _)m