古田井上W誕生祭 2024.07.05 下北沢440 | triste1980のブログ

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それでは7/5に下北沢440で行われた井上富雄さんと古田たかしさんのWバースデーライブを見てきたので、大変遅くなってしまったがいつものように感想等書いておきたい。

開場15分くらい前に会場に着いたら、誰も待ってる人がいなくて驚いたが、なんでもリハが早く終わったのと外が暑いので早めに開場したとのこと。
中に入ったところ前の方はだいぶ埋まっていたが、それでも空いていた前から2列目の席を確保し、開演を待つ。今日はギターに長田進さんが参加ということで、超久々に長田さんのギターが聴けると思うと嬉しくなる。

開演時刻を5分くらい過ぎたところでメンバー登場。前列左から斎藤ネコさん、井上さん、長田さん。後列左に尾上さん、右に古田さんという配置。古田さんが66歳、井上さんが63歳ということでサブタイトルが「ムムムサーなのだ!」とのこと。

ライブは古田さんの曲「wake me up」から始まった。1曲目から斎藤ネコさんの長尺のバイオリンソロがあり嬉しくなる。そして長田さんのギターソロがまた素晴らしい。

また1曲目で長田さんのシールドがぬけてしまうハプニングがあったのだが、1曲目終了後のMCでさっそくいじられていた。「中学生のバンドじゃないんだから」とか(笑)。

その後井上さんの「Driving me crazy」「Bridge over dawn」と続くが、「Bridge over dawn」では尾上さん、斎藤ネコさん、長田さんのソロまわしがまた良かった。あまりにソロが良すぎてつい長くなりエンディングが微妙になったのはご愛嬌。

その後ステージから「お酒飲みたい」とリクエストがあり、「俺も俺も」という感じでメンバー全員飲みながらのライブとなる。この砕けた雰囲気がいい。お酒が到着し客席と乾杯した後、古田さんの「君を試しただけさ」になるのだが、これは古田さんと長田さんがやっていたDr.Strangeloveの頃からやってる曲とのこと。

その後井上さんの「狂える世界の果てを」、古田さんの「手のひらの上のFreedom」と続くが、その後の井上さんの「Across the city」が最高だった。
この曲はメンバー全員のソロまわしがあるのだが、井上さんのソロがいつも以上に力が入っていて、2分近くやっていたのではないか。いや、凄かった。曲も10分以上におよぶ熱演でした。

その後ゲストの安齋肇さんがケーキ持って登場し、客席全員の「ハッピーバースデー」の合唱後、井上さんと古田さんがロウソクの火を吹き消すお約束ながら感動的な場面が。このケーキがまた素晴らしかったのだが、残念ながら写真は撮れず。

そして安齋さんのMCが始まるのだが、Rolling Peddler Tourでも思ったが、本当に笑いを取るのがうまい。MCの間中ずっと客席爆笑だった。
10分以上のMCの後、ANZAiFURUTAで「シンしんぷる」「いったいなせがどうしたのだ」の2曲。安齋さんのボーカルは余技とは思えないほど声量があり、すごい。

その後井上さんの「シーラカンスの憂鬱」、古田さんの「妄想」とやって本編終了。

アンコールは一回。井上さんの「どしゃぶり」の後、「本当はここで終わりのつもりだったけど、Rollig Peddler Tourでやったこの曲を最後にやります」と言って、再び安齋さんを呼び込んで始まったのが「監獄ロック」。
これがまたすごかった。最初はゆるい雰囲気で始まったが、いったん終了したかに見せてからの古田さんの怒涛のドラムソロ。いや、かっこよかった。
安齋さんは客を煽りまくって総立ちにさせるわ、しまいには最前列のお客さんをステージに上げるわのやりたい放題(笑)。いや、すごく良かった。

ライブ終了後、安齋さんの提案で「ハッピーバースデー」を客席で合唱。最後の挨拶をしている時に横浜で別のライブに参加していた柳沢二三男さんが到着し、柳沢さんをまじえてもう1曲の期待が高まるが、やはり難しいということでそれはなし。

そういう訳で約2時間10分くらいの素晴らしいライブでした。長田さんのギター、斎藤ネコさんのバイオリン、素晴らしかった。そしてこの日はセカンドギタリストにまわった尾上さんのギターがまた良かった。そしてもちろん井上さん、古田さんのお二人がまた最高でした。

それに爆笑のMCも多く、本当に楽しいライブだった。その中で面白かったMCをいくつか。

・「古田さんが66歳。僕(井上さん)が63歳。どんな老人会やねん(笑)。僕らの夢は全員同じ老人ホームに入ることです」

・「前面にいる三人(斎藤ネコさん、井上さん、長田さん)は狛江市民」「散歩中の長田さんとはしょっちゅう会うが、連れてる犬が僕(井上さん)に吠える(笑)。全然なついてくれない」との地元の話。

・井上さんのウメズという愛称の由来や(楳図かずおのマンガのキャラに似てるから)、古田さんが赤塚さんのマンガのキャラに似てるから赤塚と呼ばれてるとか、以前佐野さんのバンドにいた人は水木しげるのキャラに似てた等の愛称の話。

・長田さんがギターのチューニングをしていたら井上さんから「今時音出してチューニングしてる人いないよ」とのツッコミが。また「そうやって怒られた人たくさん見てきた。聞いた話だけど、ギターが音出してチューニングしてたら、某大物俳優から「てめえうるせえんだよ」とぶん殴られた」という業界裏話。

などなど。いや、面白い話が多くて終始笑いっぱなしだった。

またセットリストはいつものように最後に書いておくのでそちらを参照してほしいが、曲数が少ないのは各曲ごとにメンバーのソロが多めにとってあり、それによって1曲あたりの時間が長くなっているため。その分曲の自由度が上がり、インプロっぽい展開の多いジャムっぽいライブだった。こういうの大好き。

最後に。古田さん66歳、井上さん63歳のバースデー、本当におめでとうございます。またこんなライブをやってください。


古田井上W誕生祭 2024.07.05 下北沢440
(井上富雄:B,VO 古田たかし:D,VO 長田進:G 尾上サトシ:G 斎藤ネコ:Violin)
(GUEST=安齋肇)
01.wake me up(古田)
02.Driving me crazy(井上)
03.Bridge over dawn(井上)
04.君を試しただけさ(古田)
05.狂える世界の果てを(井上)
06.手のひらの上のFreedom(古田)
07.Across the city(井上)
08.シンしんぷる(ANZAiFURUTA)
09.いったいなせがどうしたのだ(ANZAiFURUTA)
10.シーラカンスの憂鬱(井上)
11.妄想(古田)
(アンコール)
12.どしゃぶり(井上)
13.監獄ロック(全員)