行ってきましたよ花田祭り。最高でした。最高すぎて何をどう書いた
らいいのか混乱してるが、とにかく順番に書いてみよう。
やはりこの日を楽しみにしていた人は多かったようで、開演前には久
しぶりに会う知り合いも多く、あちこち挨拶する。そうだよな、今日
はband HANADA、ジプシーズ、ルースターズと3パターンの花田さん
のバンドが一度に見られるのだ。ファンとしてはこういうライブをず
っと待っていたし、特に花田ルースターズが見られるのは昔からのフ
ァンとしては堪らない。ゲストの土屋公平、三宅伸治の二人も楽しみ
だし、このライブが決まって以来これだけを楽しみに生きてきたと言
っても過言ではない(過言かも・笑)。
この日私は幸運にも最前列の中央付近に陣取ることができた。花田と
井上のWバースデー企画ということで、二日間通し券のチケット確保
してくれた友人にひたすら感謝。チケットはソールドアウトというこ
とで開演前には超満員。隣の友人といろいろ話ながら今か今かと「そ
の時」を待つ。
初めにスマイリー原島が登場し、ジプシーズのメンバーを呼び込む。
1曲目は「LOVE HURT」から始まった。やはりいつもと勝手が変わっ
ていたせいか最初はエンジンがかかってない印象だったが徐々にいつ
ものジプシーズへ。花田のギターはES-335だった。この日は花田も調
子が良いようで、声も出ているしギターの調子もいいようだった。
「HO TRAIN BOOGIE」では花田のギターの弦が切れてしまうアクシデ
ントもあったが、ライブ自体は絶好調だった。
ジプシーズ単独で7曲やった後、ゲストの土屋公平登場。「スペード
のクイーン」と「クレイジーホース」の2曲。「スペードのクイーン」
はロバート・ジョンソンのカバーを日本語詞で蘭丸が歌う。これが良
かったんだな。蘭丸、花田、下山とギターソロをまわしていくのがま
た良かった。この3人が並んでギターを弾いているなんて、ほんと夢
のようでした。ジプシーズの部は全9曲。約50分くらい。
セットチェンジの時間をはさんで、またスマイリー原島が登場し、
band HANADAのメンバーを呼び込む。花田のギターはファイヤーバー
ドに変わっていた。やはり今後は「ジプシーズは335、band HANADA
はファイヤーバード」という使い分けになりそうだ。
band HANADAもいつもどおり調子良さそう。バンド単独で7曲やった
後、ゲストの三宅伸治登場。「FOREVER YOUNG」と「JUMPIN' JACK FLASH」
の2曲。これがまた良かった。蘭丸の時も思ったが2曲だけなのがほ
んともったいない。band HANADAの部も全9曲。やはり50分くらい。
そしてセットチェンジの後、いよいよルースターズ登場となる。やは
りスマイリー原島のMCでメンバー登場。本来ならキーボードは朝本
浩文なのだが、事故による入院中のため木原龍太郎が代わりに参加。
朝本氏の一日も早い回復を祈りたい。
ライブは「鉄橋の下で」から始まった。この1曲目には意表をつかれ
た。現役当時もこんなムチャな(笑)オープニングはやってなかった。
下山は12弦のアコギにハモニカホルダーまでつけ奮闘。これも当時
はやってなかったことで、ここにきて新しいことを試そうとする心意
気には敬服する。
2曲目が「OASIS」でまた驚く。昨年の長野での下山&花田&三原で
聴いて以来だが、こうしてルースターズでも聴くことができるとは。
3曲目が「STRANGER IN TOWN」で、イントロがニュールンベルグ風
で最初何の曲かわからなかった。2011年の福岡で聴いて以来久々に
聴くことができて嬉しい。
4曲目の「GUN CONTROL」はジプシーズでもよくやっているのでおな
じみ感というか安定感がある。
5曲目「LAND OF FEAR」は「HURT BY LOVE」からのメドレーではな
く単独で。これも当時はやっていなかったパターンではないか。
6曲目「EVERYBODY'S SIN」で下山は再び12弦のアコギを弾く。こ
れも当時はやってなかったと思う。さっきも書いたが当時の再現で
なく新しことを試す姿勢にほんと頭が下がる。
7曲目「NAKED HEAVY MOON」は穴井さんのベースですね。素晴らしい。
8曲目「(Standing at)THE CROSS ROAD」、9曲目「BURNING BLUE」、
10曲目「再現出来ないジグソウ・パズル」はラストに向けて畳み
掛ける展開。いや、凄かった。
アンコールでは「LADY COOL」をやった後、なんと「VENUS」ですよ。
そうか、ここでそうきたか。ラストにこの曲をもってくるとは。感
動でした。
今回のセットリストをみかえすと、「FOUR PIECES」から8曲やって
おり、このメンバーでのライブということを大いに意識しつつ、
2010年の時のような「FOUR PIECES LIVE」の再現にとどまらずいろ
いろ新しい試みを入れたりと、メンバーが今回のライブに力を入れ
てくれていたのがわかって本当に嬉しい。逆に言えば定番のナンバ
ーをバッサリ削っていたが、それもまた潔し。ルースターズの部は
アンコール含めて12曲。約70分くらい。
これで本編終了かと思いきや、最後に花田がもう一人連れて登場。
最初誰だかわからなかったが何と柞山一彦で、柞山のベースと花田
のギターで「明日への橋」をやってくれた。今回の3バンド揃い踏
み企画では花田のもう一つの重要な活動である「流れ」のスタイル
での演奏は聴けないものと思っていたが、最後の最後で聴くことが
できましたよ。「明日への橋」はいつも以上に心にしみた。
ライブ終了後にはファン寄贈の55周年ライブ記念ダルマに目を入
れて、ライブの成功という大願成就となりました。
そういう訳で、大満足の素晴らしいライブでした。ほんとに素晴ら
しかったがこうなると人間欲が出てくるもので「ルースターズ単独
のライブを見たい」とか「花田と蘭丸と三宅伸治の共演をもっと見
たい」と思ってしまうが、後者は早くも来月実現する。7/12にやは
り下北沢GARDENで、「3×55 GARDEN=土屋公平×花田裕之×三
宅伸治」というタイトルで。私もこの日の開場前にチケット買った。
こちらも今から楽しみだ。前者も早く実現してほしい。
そして7/4にはやはり下北沢GARDENで井上富雄のバースデーライブ
がある。こちらも今から楽しみに待ちたい。
55/54 W BIRTHDAY PREMIUM LIVE 花田裕之 55 BLUES ~流れ~ 2015.06.19 下北沢GARDEN
<ROCK'N'ROLL GYPSIES>
01.LOVE HURT
02.NATURAL POWERED 1
03.TRUCKIN'
04.渇く夜
05.HO TRAIN BOOGIE
06.黒の女
07.HONEY BEE
08.スペードのクイーン(with 土屋公平)
09.クレイジーホース(with 土屋公平)
<band HANADA>
10.見はなされた夜
11.rumblin' lover
12.ひとつ
13.freewheelin'
14.路地裏のブルース
15.シルクの夜
16.ROLLIN' ON
17.FOREVER YOUNG(with 三宅伸治)
18.JUMPIN' JACK FLASH(with 三宅伸治)
<THE ROOSTERZ>
19.鉄橋の下で
20.OASIS
21.STRANGER IN TOWN
22.GUN CONTROL
23.LAND OF FEAR
24.EVERYBODY'S SIN
25.NAKED HEAVY MOON
26.(Standing at)THE CROSS ROAD
27.BURNING BLUE
28.再現出来ないジグソウ・パズル
(アンコール1)
29.LADY COOL
30.VENUS
(アンコール2)
<花田裕之+柞山一彦>
31.明日への橋

