「フィールド・オブ・ドリームス」は、1984年のアメリカ映画。原作ウイリアム・パトリック・キンセラ   出演はケビン・コスナー、エイミー・マディガン、レイ・リオッタ、ジェームス・アール・ジョーンズ、バート・ランカスター。

 

 先日、NHKBSプレミアムで放送があったので録画しておきました。夜ゆっくり観てみると、バート・ランカスター・・・やっぱり好きです。(笑) ちなみに彼の劇場用映画出演としては最後の作品とのことです。 レイ・リオッタも、犯罪者じゃない優しい目をしていますね。

 

 物語は、自営農家として一歩踏み出したばかりのレイ・キンセラ(ケビン・コスナー)の独白から始まります。野球好きの父親から影響を受けたこと。父も一時マイナーの選手だったこと。八百長疑惑で球界を追われた”シューレス”ジョーのことなど。青年期には父に反発を覚え確執から父親と長く会わずにいて、死に目にも会えなかったということを語ります。

 そのレイがある日トウモロコシ畑で作業しているときに「声」を聞きます。誰もいない、空耳かと思っていると、はっきりと「造れば彼が来る」とその「声」は言ったのです。はじめは何のことかわからなかったレイですが、ある日突然レイの目にトウモロコシ畑の中の野球場がはっきりと映るのです。そしてレイは周囲の人の心配をよそにトウモロコシ畑の一部を潰して球場を完成させます。

 ある夕方、娘が「グラウンドに誰かいる」というので出ていったレイは野球のユニフォームを着た人物を見るのです。彼こそ”シューレス”ジョー・ジャクソンその人でした。

 その後もレイには声が囁きかけます。その声に従って、最近は全く作品を発表していない作家を探しに行ったりします。そして、そんな放浪にも似た旅の果てに彼が帰ってきた農場(球場)では・・・

 

 映画で使われた(実際に作られた)球場で、つい先日メジャーリーグの公式戦としてホワイトソックス対ヤンキースの試合が行われたんですね!

 その写真見たら最近のケビン・コスナーは、また見た目すっきりですね。でもこの映画当時のバート・ランカスターは老人の役で背中も丸いのですが、いや、カッコイイの一言しかないです。(笑)

 この映画のトウモロコシ畑を見たときに、野球と関係しているからか「ライ麦畑でつかまえて」を思い出したのです。そして、後で知ったのですが、この作品に出てくる「最近作品を書いていない作家」というのが原作では「J・D・サリンジャー」と書かれているというのです。なるほどねー  村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は読んでいないんですけど、春樹調(どんなの?(笑))の独り言になっているんでしょうかね?

 

 野球あまり興味ないし(時々集まったオジサンたちが「バース、掛布、岡田の三連続バックスクリーンホームラン!!」とかで盛り上がるんですが、放置)清原の薬物のことや、中田の暴力と移籍問題が最近はネットでも話題になったように、犯罪多そう、ぐらいの感じでしか見ていないんですけど、この映画を久しぶりに見て、こういうファンタジーはいいよね、人はこうでないとね、と思いました。(小学生の感想文か?!(笑))

《紅》