肺炎のカゲは、後から出てくることあります。 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

老人の発熱での注意点を書きます。


 咳も多いし、熱もあるし肺炎だと思うけど 胸部X線検査などでは、肺はキレイで肺炎の診断には至らないことあります。


でも点滴をして経過見ていると

肺炎のカゲが出てくることあります。


これは、カラカラに脱水で乾いていると

肺炎のカゲをつくらないことがあるのです。

肺炎のカゲは、細菌の病巣周囲に

炎症を起こしているからなります。

炎症は、悪いことではなく自分の白血球が戦ってくれている証です。

この炎症を起こすため白血球が集まる必要があり、水っぽくなった方が集まり易いのです。

脱水が強いと水っぽくならず炎症が起きず

カゲにならないけど 点滴などで水分補給されれば出てくるのです。


これは、介護される方や高齢者の方は、

知っておいた方がいいと思います。