今回は。私が 医師なりたての20年前の話です。
当時 私は、循環器内科で研修していました。
循環器病棟に ある男性の老人の患者さんが入院していました。
その方は、狭心症があり 小児用バファリンを飲んでいました。
狭心症には 大量のバファリンではなく 少量が適しています。
当時は狭心症に適した大人用のバファリンがなく、 そのため 小児用バファリンが 狭心症の成人患者さんに使用していました。
その患者さんのお孫さん (多分6歳くらいではないかと思います。)
がお見舞いにいらっしゃいました。
会話を再現してみます。
看護師さん ”●●さん ちゃんと薬飲みました?特に小児用バファリンは重要なので忘れないでね。”
お孫さん ”じいちゃん なんで 小児用飲んでいるの?”
患者さん ” じいちゃんは 子供っぽいだろ。お酒だって我慢できないし。だから 先生は 小児用しか出してくれないんだ。 じいちゃん 大人用もらえるように頑張るから!”
お孫さん ”じいちゃん 頑張って!”
おそらくは 患者さんは 小児用をわざと医師が処方しているのを知っていたとは思います。それでも ちょっとユーモアをすっと入れられる
素敵な方でした。
感染対策は 効果あります。
コロナに効果あるようです。