自分はメインシステムに
トリオのKT-9700と
サブシステムにアキュフェーズのT-101と言う
2台のFMチューナーを使ってます。
以前T-101を購入直ぐに
KT-9700とT-101の聴き比べをして記事にしてますが
T-101が故障して修理をお願いして
復活したので改めての聴き比べをしました。
先に書きますがKT-9700はかなり内部に手を入れた
改造機で
本来可変と固定の2つの出力が有りますが
可変出力を撤去して固定出力のみにして
端子板を新設してしっかりとした端子に
付け替えをしててその固定出力も
オリジナルの場所からでなく
上流部からかなりゴツい内部配線で
出力端子に接続する改造をされてて
電源回路もかなり改造してあり
オリジナルのKT-9700とは全くの
別物の音に成ってます。
この改造はとある方にお願いしていて
自分がサウンドオーダーしたことは
その方の好みに任せる
と言う物で
どちらかと言えば柔らかく暖かい音でなく
硬質で温度感の低い音に仕上がってます。
当初はミューティングリレーすら
取り除かれてチューニング中の
ミューティングが無い仕様で
音はそれにより更に鋭い音になってましたが
自分には流石に硬質過ぎるのと
ミューティングリレーが無いのは
使い勝手が悪過ぎるので
再度ミューティングリレーを取り付けて貰う
再作業をお願いした経緯が有ります。
対してT-101はなかなか原因が掴めず
接点クリーニングや各部の
部品劣化の確認をして頂いてて
最終的には電源回路のコンデンサーの
劣化故障との事で数個のコンデンサー交換と
受信調整をして頂いた状態。
よりキチンと聴き比べるなら
メインシステムにT-101を接続して聴き比べたい。
でもプリアンプの端子にアクセスするには
上のマランツSA-15S2を一旦撤去する必要が。
出来たらそれは機器の移動ストレス軽減で
避けたい。
なのでSA-15S2の出力端子側でケーブルを外して
T-101に繋ぐ事に。
でもケーブルの長さが足りないので
延長端子とケーブルを使って
プリアンプとT-101を接続しました。
条件的にはクリーン電源から
給電しているKT-9700に比べ
電源も含めてT-101が不利ですが
致し方無いです。
全くのイコールコンディションには出来ないので。
T-101の固定出力からの接続で
椅子に座ったままボリューム等触らず
リモコンでセレクターのみ動かしての聴き比べ。
固定出力同士ですが
ゲインはT-101が少し高くて
KT-9700は少し音が小さく聴こえるのは
聴き比べには判断が難しい部分。
挙げ句その時のNHK−FMの番組は
現代音楽のプログラム。
曲に馴染みが無くてますます聴き比べが難しい。
ゲインが高いとそれだけで音は良く聴こえます。
頻繁にセレクターを切り替えての聴き比べ。
T-101はゲインが高い分迫力は有りますが
音の輪郭が曖昧に聴こえました。
音が少し滲む感じ。
KT-9700は音の輪郭がよりハッキリしてて
音のエッジが立ってると感じました。
低音感はT-101の方が有る感じで
高音の消え方はKT-9700が自然。
多分お客さんが来てこの聴き比べをしたら
大半の方はT-101を好ましく感じるかもと思いました。
でも少し押し付けがましいかな。
解説の声は
KT-9700の方がゲインが低く
声が小さく聴こえるのですが
喋ってる時の呼吸音や唾のヌチャってした音は
ハッキリ聴こえる感じ。
前は声はT-101が好ましく感じた様ですが
今日はKT-9700の方がリアル感を感じました。
とは言え何度もセレクターを切り替えて
感じる程度の事で
やはりゲインが高い分パッと聴きはT-101に
有利に聴こえますね。
思い入れもあってチューナーの
メイン、サブの入れ替えの予定は無く
このままメインKT-9700
サブT-101で楽しもうと思います。


