スポーツのイベントや映画には観客がいますね。
この「観客」って英語で何て言うかご存じですか?
“spectator”や“audience”などがありますが、今朝はこの2つの違いをやります。
注:ハッキリと線引きがされているわけではありませんが、大まかな違いです
“spectator”(スペックテイター)=主にスポーツやショーの「観客」
“audience”(アーディアンス)=映画などの「観客」
“spectator”も“audience”もどちらも語源はラテン語で前者は「観る」事を指して後者は「聴く」事を指しています。
これだけでもなんとなく違いが見えてくるのではないでしょうか?
“じゃ~映画は「観る」わけだから‘spectator’に入るんじゃないの?”
確かにそうお感じになるのは不思議ではないですし、とても筋が通っていると思います。
ここが“ハッキリと線引きが難しい”という事です。
私の感覚としては“そのイベントに観客がどれだけ影響しているか”です。
例えばスポーツの試合は観客がいるかいないかで選手達のモチベーションが大きく変わりそれが試合内容にも影響してきますね。
このようにイベントに影響を与える場合は“spectator”です。
逆に映画は一人だろうと満員のお客さんだろうと映画自体には影響ありません。(動員数は興行に影響あるけれども、映画のエンディングなど中身を変えるわけではない)
どれだけの観客がいてもイベントの中身自体に影響を与えないなら“audience”です。
観客を「聴衆」と呼べるイベントはまず“audience”と考えていいでしょう。(大統領スピーチの聴衆など)
じゃ~ここで問題です。
東京のオリンピックは無観客開催となりましたが、テレビでご覧になっている方はどちらだと思いますか?
正解は“audience”です。
スポーツのイベントではありますが、テレビの前で観ていても試合に影響は出ないので。(ラジオももちろん“audience”)
“音楽のコンサートは?”
これはジャンルによって分かれると思います。
クラシックコンサートは曲終わりの拍手など以外は静かに聴いて楽しむのがメインなので“audience”。
ロックなど観客も一緒に歌ったり盛り上がったりするコンサートは“spectator”と言っても問題ないです。
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