おはようございます、Jayです。

 

 

「オーバーシュート」や「ロックダウン」など最近はやたらと新しいカタカナ英語を見たり聞いたりする機会が多く、河野防衛大臣が「わかりやすい言葉にした方がいいのではないか」と苦言を呈していましたが私もそう思います。

“わかりにくい”という以外に“本来の意味と違って使われているけどそのまま覚えてしまう”というのがあります。

その一つが「オーバーシュート」。

これは(感染者の)「爆発的増加」という意味で使われていますが、これを英語で言うと

 

「爆発的増加」“explosive increase”(イクスプロゥスィヴ・インクリース)

 

例:

“The Governor of Tokyo requested Tokyoite to stay at home to avoid an explosive increase.”

「都知事は爆発的増加を避けるために都民に外出を控えるように言った。」

 

飛行機が着陸などで滑走路を過ぎる事を「オーバーラン」(overrun)と言いますね。

この“over〇〇”は何かが限界・想定よりも超える事を言います。

では“overshoot”とはどんな時に使われるのでしょうか?

・“overrun”みたく何かが既定の場所を通り過ぎる時

・“shoot”(シュートする)が使われているように、バスケットボールなどでシュートしたボールがゴールを通り過ぎてしまった時

・後は国が支えられる以上に人口が爆発増加した時(皮肉にも感染症が根絶された時に起きる事があるそう)

 

少なくとも感染者が急増するという意味で“overshoot”が使われているのを見たり聞いたことがありません。

医学的に使われるとしたら、上記の“人口の爆発的増加”みたく、病院が診れる限界を超えるほど患者が増えて医療崩壊が起きる時ですかね。

 

このままだと日本人が「オーバーシュート」=「爆発的感染」と覚えてしまわないか心配です。

そしてきっと“和製英語”とはこのようにして生まれてきたのでしょう。

新たなカタカナ英語を用いるならまずは日本語と併記して使って、ちゃんと単語の意味を理解して使用するなどしてほしいですね。

 

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Have a wonderful morning