こんばんは、Jayです。


ファーガソンで警察官によって黒人少年が射殺された事件が大陪審で不起訴になり、日本でも報道されています。
アメリカではくすぶっていた人種差別の火種がまた燃え上っているようです。
そんな日本の報道を観ていて、“えっ、それは差別じゃないでしょ”と思った事と“えっ、それは差別発言でしょ”と感じた事をお伝えします。
日本では差別ではないけど、アメリカでは差別になる事ってありますね。
もしくは“vice versa”(その逆)もあります。
“日本ではこう判断しても、アメリカでは違う捉え方をする”(もちろん全員賛成ではありませんが)の参考程度になればと思います。

(珍しく)大陪審の審議内容が公開されたみたいで、その中に911(日本でいう110)への通報内容がありました。
電話を受信した女性が“Is he black or white?”(彼は黒人ですが、それとも白人ですか?)と言っていました。
報道を観ていると、暗に“差別的発言”のようになされていましたが、これは犯人の特徴を知る上で必要な質問なので差別的発言ではありません

日本はほとんどがアジア系の人なので、犯人の特徴をつかむのに背格好は言ってもあまり「犯人はアジア系と思われる」などと言いませんよね。
その反面、アメリカは移民国家なのでいろんな人種が存在します。
ですので背格好以外にも肌の色は犯人検挙への重要な手掛かりになります
そのつもりで「彼は黒人ですか、それとも白人ですか?」と聞いたのだと思います。(“黒人か白人か”と限定しない聴き方の方がよかったかもしれませんが)

とある番組でこのニュースの意見を求められた出演者の一人が「せっかく大統領が今までの中で唯一カラードなのだから○○。」と仰っていました。
これはアメリカでは完全に差別発言となるので注意が必要です。
「カラード」=“colored”=「色がついている」
昔なら差別用語ではなかったけど今では差別発言として捉えられている単語や表現がたくさんあり、上記はそのうちの一つです。

日本では特に問題ない事でもアメリカでは大問題になる事があるので、人種などの繊細な話をする際はご注意くださいませ

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Have a wonderful evening アメリカ