こんばんは、Jayです。


都内にある某テニスショップへ行った時の事です。
ボールを探していたら、「男性用」と「女性用」が売られていたのです。
アメリカではこのように分けて売られている事はないので、ちょっとびっくりでした。

テニスボールには主に、“使い続けると中の圧が抜けて柔らかくなる”のと“使い続けても柔らかくならない”のがあります。

さらに前者の方の中に2種類あります。(ちなみに後者のはより身体への負担があり、練習用として主に使われます)
それは“Regular Duty”(女性用)と“Extra Duty”(男性用)があります。
アメリカは“使うコートによって使い分ける事”を推奨しています。

テニスボールをご覧になった事ある方はわかるかと思いますが、テニスボールの表面には毛みたいなのがついています。
使っていくとこの毛が立ってきて摩擦が増えます。
回転をかけたい時にはありがたいのですが、クレーコート(土)でプレーしていると、毛に土が絡まって重くなり身体への負担が増して困ります。

ですので、“Regular Duty”(女性用)はあまりケバケバにならないようにされていて、「クレーコート用」とされています。

クレーコートの他に「ハードコート」と言って、硬いゴムやセメントで出来たコートがあり、クレーコートよりも摩擦は少ないのがあります。
摩擦の少ないハードコートで摩擦を抑えて作られた“Regular Duty”を使ってしまうと試合展開が速くなり過ぎます。
そこで、ケバケバが出来やすく作られて、より摩擦を増やした“Extra Duty”(男性用)が「ハードコート用」としてあるのです。

ちなみにケバケバ以外にも、使われているゴムの層の厚さにも違いはあるのですが、ここでは割愛します。

では、なぜ日本では「女性用」と「男性用」に分けられたのか?
あくまで私の勝手な予想ですが、ケバケバが立って摩擦が増えるとその分力が必要になります。
さらに日本のテニスコートの多くはクレーやオムニコート(人工芝に砂)でケバケバに絡みやすく、ボールがさらに重くなります。
だからケバケバが出来やすい“Extra Duty”は男性用でケバケバが出来にくい“Regular Duty”は女性用としたのでしょう。

今夜行われる錦織対ジョコヴィッチの試合会場はハードコートなので“Extra Duty”が使われる事でしょう。



錦織選手が「勝てない相手はいない」とインタビューで答えていました。
最近の彼を観ていると、見栄を張ったり大げさな発言でない事がわかります。
彼のテニスが出来れば、ジョコヴィッチもフェデラーも太刀打ちできないでしょう。

Have a great evening and go Nishikori!!