前々回、前回と全く同様に・・

 

(個人所得―個人支出:個人貯蓄に相当)の積算値 引き算のグラフ② 頂点からのフィッティング

 

 

FOMCは引締めのペースを6月から緩めると発表したわけですが

政策金利を変えていないので案の定、

グラフを見ての通り全くぶれずに0.5に近づいてまいりました。

あと1点(1ヶ月)で到達見込みです。

ゼロを割る時期につきましても11月前にやって来る計算です。

2次係数は3桁目が(わずかに)減りましたが。

 

 

とりとめのない話

(私は悲観方向のバイアスがかかっています。

 オオカミ少年またか、くらいの感覚で聞き流してくだされ。)

 

個人貯蓄に相当する指標はそろそろピークの1/4 に届こうとしているのに

未だインフレ熱が冷めきらない ≒ 消費行動が収まらない ≒ 需要が熱い

自分的にはカード払いの社会が認識を誤らせる一因であろうと考えているのですが

なにかの記事で可処分資産がどうとか見まして

 

そういえば以前マネーサプライの勉強をした時に

M1, M2, M3, M4.. と換金できる資産をマネーに準ずる資産として階層だてて分類すると

学んだ気がします。

例えば株(金とか家とか車でも)を買うと消費した様に見えても

実は全部を消費するのではなく(手数料、損益差額は消費ですが)

売れば一部(時にはプレミアムもつけて)戻る種類のものである、と。

 

ひょっとしてですが

米国株の含み益をあてに車や住宅を購入するケースとかあるのでしょうか?

(あるいは極端な例としてマンションBを担保により高級なマンションAを買うとか)

数値的なところまでは追いきれないのですが

売りが売りを呼んで暴落が始まる時

いわゆるコンボで崩れる雪崩現象を呼び起こす仕掛けに計らずも?

(ひとはそれをバブルと呼ぶのだ。後から)

以前読んだ本(歴史の方程式 マークキャナン著)に

金融ショックなる異常時は山火事や地震にみられるべき分布であると主張されていました。

山火事でいう木(燃料)や地震でいう地層間の歪エネルギー、

いわゆるエネルギーの蓄積ありきでなにかのトリガー(きっかけ)で

総崩れする現象、エネルギー消費を伴う不可逆過程。

ランダムウォーク(エネルギー消費を伴わない可逆過程)を基にした正規分布や

因子が掛算で効く応用版、対数正規分布とは明らかに区別されるべき現象。

 

 

米個人貯蓄に相当する指標は2次曲線でありまして、わかりやすい類似例は重力落下

高度いくらまで引っ張っても最後はパラシュート(ブレーキ)をかけないと軟着陸できないぞ、と。

今のままではカツオドリ 深く潜って魚とる ←なんのこっちゃ

 

カクリコン:アメリアー! 

 ←例えがおかしい。

  カクリコンのバリュートはきっちり開いたのだ。

  カミーユの目の前で開いてしまったが故に撃たれたのだ。

 

クラウン:助けてください!げ、減速できません!シャア少佐!助けてください!!

 ←そうそうこっちこっち。

 

FOMCさんはもちろん考えて計算できていると思うのですが。

パウエルさん、エレガントに軟着陸を決めることができますかどうか。

利下げの機会は年内5回程度しか残ってないのです。

アクションを起こして翌月の数値を見るにも1か月の時間を消費します。

多分最後は一気に来るといいますか

コンボで崩れてくる のではなかろうか?

 

 

 

話は変わりますが

昨今の円安は新NISAに伴う米国株やオルカン購入に

投機筋が乗っかって円売りを仕掛けてるとかどうとか

 

円が安い≒輸入物価が高い、エネルギー、輸入食品、輸入飼料からの国内食肉

→日本実質賃金の低下、庶民の生活圧迫

→個人消費の低下、日本内需の低下

 

輸出企業にとっては追い風

経常利益は20兆円≒GDPの3%に相当

利益の2/3を国内消費してくれれば内需+2%に貢献することになりますがはてさて。(貯めこむ自由)

 

インバウンドにも追い風

2023年の訪日客の消費は5兆円≒GDPの0.8%に相当

2%には満たないもののそれなりに無視できない貢献はあります。

 

 

円安対策①米国債売り、米ドル売り介入で一時的に円安は止まるが

→米国債の利回り上昇→利払い上昇で米国財務を圧迫

→まれにあるべき(連絡、協議ありきとしてください?)と求められそうそう勝手にはできない

 

円安対策②日本が利上げをすれば円安は止まるが.. 

実質的な(賃金上昇を伴う)インフレ率2%に達していない。

中小企業を更に圧迫、倒産、失業率の上昇を招く→すべきではない、できない

(インバウンドの上昇13兆円まで待てるか? 万博は成功するのか?

 and/or 米国の利下げ開始(米国インフレの鎮静化)まで待てるか?)

 

それでなくとも日本十年債利回りはじりじり上げて1%に到達。

※変動金利ローンをお組みの方はこまめなチェックをお勧めします。

長期債券の利回りは素直に見れば将来に向けた成長への期待 のはずですが

なにかどこか素直に喜べない 

私がへそ曲がりなだけなのか

なんでしょうね、このジレンマトリレンマ。

米国も日本も楽観視できなさそうな(個人的な感想です)。