高齢の人が突然怒りっぽくなったら疑ってみたいのが嗜銀顆粒性認知症です。脳に嗜銀顆粒(しぎんかりゅう)と呼ばれる物質が蓄積して発症し、最近の高齢者の増加とともに患者も増えているそうです。嗜銀顆粒は顕微鏡で見ると小さい米粒みたいな形をしたたんぱく質ですが、特に脳の側頭葉という部位の内側に蓄積しやすく、その広がりによってステージが3段階に分けられます。ステージ1では目立った症状はないが物忘れが出てきます。ステージ3になると頑固になったり、興奮しやすくなったり、怒りやすくなったりなど、特有の症状が現れるようになります。80歳以上に多く、ゆっくり進行するのが特徴だとか。