高齢者の死亡原因で多いのが誤嚥性肺炎。これは飲食物や唾液を飲み込んだ時に食道に行かず気管に入り、肺が炎症を起こして重症化する症状です。健康な人は飲食物が気管に入れば反射的に吐き出すように体は反応します。しかし体力が弱り体の反射機能が落ちるとそれが出来にくくなります。また、50歳を超えると気が付かないうちに唾液や逆流した胃酸が気道に流れ込んでいる場合が多く、日中に何度も咳払いをしている人は要注意だとか。さらに口腔内で病原菌などが繁殖し、それが唾液と一緒に気道に流れて肺炎になりやすいのだとも・・。最近、口腔内の健康を保とうという動きの背景はここにあります。