昔住んでいた場所の地図を見る。

その街の風景を思い出す。

特にそこに思い出があるわけではない。

だからこそ、思い出したことのないような風景を思い出す。

それは非常に気持ちがいい。

どうやら脳は記憶したものをほじくられるのが気持ちいいのではないか。

普段触られることのない所を触られるような。

あるいは普段掃除しない所のホコリをごっそり取るような。

あるいは普段働いているわけではないコンビニでこっそりレジ打ちするような。


初対面の人と出身地が近くて楽しくなるのは、親近感と共に脳みそが気持ちいいという理由があるのではないか。

そしてそれにより脳みそは活性化されるのではないか。

それによりモテるのではないか。

それによりいい嫁をもらい、かわいい子供ができ、嫁と姑も仲良くやり、かわいい孫ができ、おじいちゃんの影響で何らかの仕事で成功し、闘病生活を乗り越え、親戚一同に慕われて死んでいくんではないか。


記憶をほじくる作業に没頭するサークルを作りませんか?

ただそれぞれがそれぞれの記憶をほじくるサークルを。