記憶の新しいうちに、娘出産時の事を。
まずは出産までの背景について
アメリカ出産について
なぜアメリカで出産したか
現在アメリカに住んでいるため、①日本への里帰りか、②そのままアメリカで出産するか、2択で考えていました。
友達にも、なかなか新米ママパパだけではしんどいよと里帰りを推奨されましたが、里帰りとなると
数ヶ月前には日本に帰り、その後も娘がある程度成長するまで日本に滞在することになる
夫と離れる期間が半年以上になる、夫がなかなか娘に会えない
というのが、私も夫も望まない事だったので、アメリカでの出産を選びました。
こればかりは病院や先生、周りのサポートなどとそれが自分の性に合うかどうか、終わってみないとわからないことでもあると思うので、ここで産んで良かったなと思えたのは運が良かったとも思います。
アメリカ出産で不安だった事
言葉の壁
英語なので、大体のことはなんとかなるだろうと思っていましたが、やはり自分の細かな症状を伝えるのに、日本語の擬音語のような便利な表現が浮かばずもどかしい思いをしました。(ちなみに私の英語力は、楽観的に見て中の下くらいです…笑)
何かあれば自分だけではなく赤ちゃんにも関わると思うと、念のため通訳必要?とか思ったりもしましたが、夫が毎回検診にもついてきてくれていたので、私がどうしてもうまく伝えられないときには助け舟を出してもらったりで出産まで特に困る事なくすごせました。
特に妊娠中の医療用語は毎回同じ単語が出てくるので、検診のたびに質問を考えたり、ドクターやナースから言われることで自然と覚えていきました。日本語でも妊娠するまでは知らない単語が多かったりするので、あまり違いはなかったです。
医療費
これはもはや誰もが知る事ですが、アメリカはとにかく医療費が高い…!
ルーティンのチェックアップと、ラボ(血液検査、尿検査等)、エコーの請求はバラバラにきますし、最後病院での出産費用は病院、麻酔をつかえば麻酔科医、出産時に当直の医師、などなど、これまた色んなところに費用が発生します。
他の人のかかった費用を調べていたら、なんと生まれて初めてのSkin to skinで赤ちゃんを抱っこするのに費用がかかっていたという衝撃の体験談まで…!
私の場合は夫の扶養でHSAアカウントを持っているPOS区分の保険なので、年間3000ドルのディダクティブルをこえると、全費用の15%負担で、その負担額が7000ドルを超えるまでは支払いが続き、7000ドルを超えると100%保険会社が払ってくれるので以降は0負担になります。
見積もりでは、ドクターに400ドルちょっと、麻酔科医に数百ドル、病院には3-4000ドルだろうと言われたのですが、実際の費用は保険適用前約20,000ドルで適用後が約2000ドルでした。
このほかに検診費用やラボ費用でトータル1500-2000ドルくらい払ってきたと思います。
まだ麻酔科の費用が出ていないので、ここに麻酔科の費用が追加されます。
全部はっきりでたらまた記録に残しておきたいと思います。
保険適用されるとそこまで日本と変わらないくらいの費用で産めるのかな…という印象ですが、実際産んだ後じゃないと費用がわからないという不透明さがあるので、その点日本の方が安心して(予算を立てて)臨めるなというのはあります。
産後のサポートをどうするか
アメリカでサポートをしてもらうとなると、夫婦どちらかの家族がアメリカにいる場合を除き、
- 親に来てもらう
- ドゥーラを頼む
- 友達などに頼む
医療のクオリティ
先進国のアメリカですが、実はあんまり出産が無事に終わる確率が他の先進国と比べるとあまり良くはありません。
主にはブラックの方々が危険に晒される率が高いようなので、医療費の高さから良い保険に入れない世帯に影響が出ているためかなとは思います。
それでもデータを見るとちょっと不安になったりもしました。
ただ利点として、無痛分娩を希望している場合、計画ではなく自然にお産が始まっても、いつでも麻酔をお願いできる(最初は麻酔なしと伝えていても、途中で辛くなったらいつでもお願いできる)環境があるということがあります。
私は最初から無痛希望だったので、この点、日本よりも無痛が頻繁に行われているアメリカの方が安心して選ぶことができました。
マタニティワードで評価が低い病院は逆に私の地域では珍しそうでしたが、安心してお産に臨むために評価の高い病院を選ぶ事が一番かなと思います。