ジロウくんが、罠に掛かり怪我をしてから保護するまでの経緯を、順を追って説明します。

飼い主は犬を常にノーリードで5頭飼っている、1人暮らしの男性高齢者です。
 
ジロウくん以外の4頭は3~4歳以下の若い柴犬で、そのうちの強いオスからイジメられていたそうです。

1年程前から、その飼い主の親戚である認知症1人暮らしのおじいさんの家(飼い主宅からおよそ300〜400m程の距離)の敷地に住み着き、おじいさんがご飯をあげている状態でした。

おじいさんにはマルちゃんという3歳程の柴の女の子がいて、その子と仲良しでした。

(マルちゃんもジロウくんの飼い主の他の柴犬から産まれた子で、半ば強引なかたちでマルちゃんを譲り受けました。そのマルちゃんも、子犬の時にオスの柴犬からイジメられており、非常に怖がりで繊細な性格になってしまったようです)
 
人を怖がるジロウくんは、ご飯をもらったりマルちゃんと一緒にゆっくり過ごすとき以外は、近くの空き家で寝たり山の中を散策する生活でした。
おじいさんや時々家に来るご家族からご飯は貰っても、近づいたら逃げてしまうので一切触れなかったそうです。

この1年間、飼い主の家には全く寄り付かず、おじいさんやそのご家族が連れて帰るよう促しても飼い主は放置していました。
 
そんなある日、ジロウくんが罠に掛かってしまいました
 
それが先週2月19日の月曜日です
 
呼ばれた飼い主が罠からジロウくんを何とか離しましたが、足先に巻き付いたワイヤーを切ろうとするとパニックで飼い主に噛みつき、ワイヤーを切れずに逃げてしまいました。
 
ジロウくんが居ないことで不安げに鳴いていたマルちゃんの声が聞こえたのか、翌日にはおじいさんの家には戻りましたが、おじいさんはワイヤーが巻き付いたままなのを忘れて気付かず、飼い主は分かっていた筈ですが探そうとせず。
 
そして事故から2日後の水曜日、私が仕事でおじいさんの家に立ち寄った際、ジロウくんの怪我に気付きました。
上矢印おじいさんの家で怪我をしていたジロウくん

自分は仕事ですぐに立ち去らなければならず、とにかくおじいさんから飼い主に何とかするよう連絡してもらい、その日のうちに飼い主はジロウくんを保護し、自宅に連れ帰ったという連絡を受け、まずはひと安心しました。
(飼い主が保護した時はタイミング良くジロウくんが疲れて休んでいた時で、ジロウくんの耳が遠いため気付かれる前にロープを巻いてうまく保護できたようです)
 
翌日、自分はジロウくんの様子が心配だったので飼い主の家に向かいました。

飼い主は自分でワイヤーを切ろうとしたが、痛がり噛もうとするため、まだ出来ていないとのこと。
この時点で3日経っていました。

飼い主にもう病院に連れて行って麻酔をかけて外してもらうよう説得。
飼い主は「分かった連れて行くわ」「もう高齢だしこのまま面倒見てやろうと思う」と返事をしたので、不安は残りながらも、少し安堵して帰宅しました。
 
自分が立ち去った後、すぐに病院に行くものだと思っていましたが・・・
 
翌日は仕事で行けなかったので、祝日の金曜日に様子を見に行きました。
しかしジロウくんの姿は見えず、体に巻いていたロープが外れて朝方逃げてしまったと。

しかも病院には行っておらず、知人と2人で切ろうと思っていたからまだ何もしていない、ワイヤーも巻き付いたままであると言われました。
 
この時点で既に5日が経過
 
その日はジロウくんは姿を見せませんでしたが、翌日の土曜日、おじいさんの家に戻ったと連絡を受けました。

アニサポのメンバーと共に駆け付け、飼い主より先にジロウくんを保護して病院に行こうとしましたが、如何せんジロウくんの警戒心が強く・・・おやつをキャリーに入れて誘導しようと試みるもうまく行かず。
こちらが近づいたら怖がって逃げてしまい、結局夕暮れと共に姿を消してしまいました。
 
翌日の日曜、再チャレンジ!

23日の金曜から3連休のため愛護センターから犬用の捕獲器を借りれず。
オヤツをあげながらキャリーに誘導するやり方で保護を試みましたが、キャリーに近づきもしません。
 
その日もあきらめかけていました。
 
帰る前にもう一度オヤツをあげようと思い、おじいさんから頂いたクリームパンをあげみると、それをかなり気に入った様子!

パンをキャリーに入れてみると今までの警戒心が嘘だったかのように、あっさりとキャリーに身体を突っ込んでクリームパンをバクバクと食べること!!
上矢印クリームパンを気に入ったジロウくん

近づいてキャリーの扉を閉めるのも気づくことなく、まんまと保護に成功した次第ですキラキラ
 
ジロウくんを助けたのは、クリームパンでしたww
 
すぐに病院に搬送し、その日のうちに手術!
事故からは6日も経過
上矢印お縄頂戴となったジロウくん笑

長くなりましたが以上がこれまでの流れです。
 

もっと早く病院に連れて行ってあげれたら、
縫合手術までは必要なかったかもしれません。

ろくな飼い方をしていなかった飼い主に委ねたのが大きな間違いでした。
 
ジロウくん、ごめんなさい。。。
 
術後は、アニサポにいつも協力してくださっている市会議員の大塚くにあき先生が、外は寒いだろうし今は誰も使っていないからと、ご自身の事務所を使わせてくださり、室内で過ごすことができています。

ただ、事務所内を自由に移動させる訳にはいかないので、申し訳ないのですがリードに繋いで過ごしてもらっています。
上矢印来た当初、怯えて端っこに行く様子

今まで繋がれた経験もなければ
室内で過ごしたこともないジロウくんにとっては、
心休まるスペースとはいかないと思います。

それでもここ2~3日は少しずつ落ち着いてきたようにも見えます。こちらの姿を見ると後ずさりしますが😅
近付くと逃げるけど、当初ほど怖がる様子はなくなりました。

排泄をどうするか心配はありましたが、自分の寝床から少し離れたところにうまくしてくれています。
上矢印マットの上に💩ごめんなさい笑
 

怖がりで人馴れせず、躾も散歩もされたことがないシニアのジロウくんを、今後どうすることが最善なのか、まだはっきりと決めかねているのが現状です。

保護した当初は、マルちゃんもジロウくんが居なくて寂しいだろうということもあり、おじいさんの家の敷地で飼育環境を整えたうえでお世話しながら里親を探そうとも思いましたが。。
 
山奥のため行くのに時間が掛かり、毎日通うのは難しく。
おじいさんも最近転倒を繰り返していて自力歩行が困難になりつつあり、体力も意欲も一気に落ちてきています。

ジロウくんのお世話どころか飼い犬のマルちゃんすらもお世話が厳しく、一人暮らしもそろそろ限界という状態です。
(マルちゃんのお世話は、おじいさんのご家族が交代で駆けつけてされています)
 

希望もありますキラキラ

奇跡的にフィラリアは陰性で、その他血液の数値も全く問題なく健康体であることが判明しました!

後は人に慣れてくれさえすれば、里親を探すことが出来ると思います。
 
ひとまずは怪我が治って落ち着くまでこちらで保護して様子を見て、最終的にこちらで里親様を探すか、もしくは預かりや引取り可能な団体様を探す予定です。
 
とにかく今は治療することを最優先にお世話し、怪我が癒える頃には、少なくとも体を撫でても怖がらない程度まで慣れてもらえるよう、お世話を頑張ります!!
  
 
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