こんにちは。
第90回アカデミー賞などで話題の2作を劇場で観る事が出来ました。
今回はこの2作の感想を少しと・・・他の映画、ギターカバーを書きます。
劇場の大画面で観た「スリー・ビルボード」「シェイプ・オブ・ウォーター」の2作は
昨年、劇場で観た「ラ・ラ・ランド」と同じくらいに印象に残った作品に思えました。
是非、劇場に足を運んで観てもらいたい作品。
「スリー・ビルボード」(2017年)
2017年・第74回ベネチア国際映画祭で脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞。
第90回アカデミー賞で6部門7つのノミネート、主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)、助演男優賞(サム・ロックウェル)受賞。
米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。
そして事態は思わぬ方向へと転がっていく。
ミルドレッドを「ファーゴ」(2009年)でアカデミー賞主演女優賞のフランシス・マクドーマンドが熱演、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルらが共演。
監督・製作・脚本マーティン・マクドナー 出演フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、ジョン・ホークス、ピーター・ディンクレイジ他
2017年 イギリス、アメリカ映画 116分
詳しく書けないほど、少しストーリーを忘れかけています
また詳しく知ってしまうと映画の楽しみが大幅に減ると思われます。
なので簡単な感想を・・・
主人公ミルドレッドと警察の全面戦争。
脚本の出来の素晴らしさ(惜しくもアカデミー賞では脚本賞を取れず)と登場人物達の深い描き方、登場人物に見事に命を吹き込んだキャストの演技の素晴らしさ。
ミルドレッド、ディクソン巡査、ウィロビー警察署長、広告会社社長のレッド達が織り成す怒涛の展開と感動の物語が素晴らしいです。
john-mm的に、ここ10年では2010年10月の「映画 瞳の奥の秘密」で書いた「瞳の奥の秘密」(2010年)と共に最も印象に残ったサスペンス映画と言えます。
公開時に観れなくてもDVDなどで是非観てもらいたい作品。
音楽も良かった!
なんとも物悲しい始まり、その後動き始めるドラマを感じさせる曲や他の主要曲。
1 Countermove 2 My Dear Anne 3 Mildred Goes to War 4 The Deer
上記のThe Deerの素晴らしいギターカバー!
こちらも良い曲。カバー曲。
バックスキン・スタリオン・ブルース/エイミー・アネル
この三人の名優の演技合戦でもあった印象の「スリー・ビルボード」
ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)
ディクソン巡査(サム・ロックウェル)
ウィロビー警察署長(ウッデ・ハレルソン)
このフランシス・マグノーマンドの出演作品は「スリー・ビルボード」と関連付けされる事も多いコーエン兄弟監督、脚本「ファーゴ」(1996年)。
この作品でアカデミー賞主演女優賞受賞。
john-mmもWOWOWでこの作品を観ました。怖かった!
「ファーゴ」(1996年)
ファーゴ [Blu-ray]
1,852円
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自動車ディーラーのジェリーが、借金返済のために軽い気持ちから、裕福な家庭で育った妻の偽装誘拐を工作し、義父からなんなく身代金をせしめようとした。誘拐を頼んだ大男と小男のコンビ。単なる偽装誘拐のはずが、思わぬ展開に・・・実話を基にした作品。
アメリカ映画 98分
アカデミー賞2部門受賞
この作品や後記の「ブラッド・シンプル ザ・スリラー」今回の「スリー・ビルボード」など、この女優さんは緊迫のサスペンス映画のヒロインがよく似合う印象。
他john-mmが観たフランシス・マグノーマンド出演作品は「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」(2011年)、「イーオン・フラックス」(2006年)、「ブラッド・シンプル ザ・スリラー」(1999年、こちらもコーエン兄弟監督、脚本)など
詳しくはこちらで
パンフレットは売り切れで買えず
いずれ読んでみたいです。
是非劇場で。
「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年)
「パンズ・ラビリンス」(2008年)のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を手がけ、2017年・第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞、第90回アカデミー賞の13部門ノミネート、4部門(作品賞、監督賞、美術賞、音楽賞)受賞のファンタジーラブストーリー。
1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。
幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。
原題 THE SHAPE OF WATER
監督・製作・原案・脚本 ギレルモ・デル・トロ
撮影 ダン・ローストセン
衣装 デザイン:ルイス・セケイラ
音楽 アレクサンドル・デスプラ
出演 サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、 オクタヴィア・スペンサー、ダグ・ジョーンズ
2017年 アメリカ映画 124分
遅ればせながら昨年、今作の監督ギレルモ・デル・トロの「パンズ・ラビリンス」(2008年)をWOWOWで観て・・・
監督の新作「シェイプ・オブ・ウォーター」にはそのメッセージ、ダーク・ファンタジーな映像、なんとも神秘的なラストに相通じる印象がありました。
「パンズ・ラビリンス」(2006年)
パンズ・ラビリンス [Blu-ray]
2,410円
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1944年のスペイン内戦で父を亡くしたオフェリア。
ある日屋敷の近くのうす暗い森の中に秘密の入り口を見つけた彼女は、
妖精の化身である虫たちに導かれ迷宮の世界へと足を踏み入れる・・・。
スペイン、メキシコ映画 119分
第79回アカデミー賞3部門受賞
「シェイプ・オブ・ウォーター」は過去のトラウマで声の出ない孤独な存在である主人公イライザと半魚人のような不思議な生物が研究所で出会い、人知れず交流を重ね、その物語はロマンスへと発展。輝きを取り戻していくイライザ。
ファンタジーとラブストーリーのいいとこ取り。サスペンス色もあって目が離せません。
難しい問題を包括しながら、怖くてハラハラドキドキ+ロマンス溢れる物語が誘う結末はなんとも言えない感動を感じさせる内容になっています。
やや好き嫌いが分かれる印象の作品でもありますが、「スリー・ビルボード」と共に傑作と言える作品!!
劇場に足を運んで、物語と共にそのファンタジー溢れる映像を大画面で・・・
「シェイプ・オブ・ウォーター」はアカデミー賞音楽賞受賞で、曲の数々も良かった!
神秘的でメルヘンチックなテーマ曲。
「シェイプ・オブ・ウォーター」
とても良い曲!カバー曲のようです。
ラ・ジャヴァネーズ/マデリン・ペルー
こちらも印象的な良い曲!
ユール・ネヴァー・ノウ(feat. Renée Fleming)
この曲も印象的!サンバの女王 カルメン・ミラルダの曲 チカ・チカ・ブーン・チック
サントラも良いです!
シェイプ・オブ・ウォーター(オリジナル・サウンドトラック)
2,700円
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詳しくはこちらで
パンフレットも買いました
まだ少ししか読めてませんが読み応えありそうです。
820円
2作とも是非劇場で。
(他、最近観た映画)
映画「昔々、アナトリアで」(2011年)
昔々、アナトリアで [DVD]
5,184円
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トルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが第64回カンヌ国際映画祭で自身2度目となるグランプリを受賞したドラマ。
殺害されて草原に遺棄された遺体を探し出すため、容疑者を連れて草原にやって来た警察官、検察官、検死医、発掘作業員ら一行。男たちは日常の話題や自殺や死について様々な会話を交わしながら捜索を続けるが、容疑者の供述が曖昧なため、遺体はなかなか見つからない。広大な草原をさまよう男たちは、次第に苛立ちを募らせていく。
2011年 トルコ・ボスニア・ヘルツェゴビナ映画 157分
日本未公開
この作品も昨年くらいに評価が高い事を知って最近観る事が出来ました。
難しいテーマ+なんとも怖くて、かなり重いストーリーで気が・・・・重くなる(笑)
が、考えさせられる作品。
序盤から中盤の夜の展開と、後半の白昼の展開!
そのまま序盤から中盤は闇の様に謎に満ち、後半の白昼は晴れる様に謎が少しずつ明かされる印象!?
難しい作品でした(汗)
他にこの作品を詳しく良い感想を書いている方のブログなどが、かなりあるので興味のある方は参考にして下さい。
・とても参考になるブログ→ノラネコの呑んで観るシネマ 雪の轍・・・・・評価額1700円/昔々、アナトリアで・・・・・評価額1600円
・こちらもとても参考になるブログ
↓
ぷらねた~未公開映画を観るブログ~『昔々、アナトリアで』ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督 その1
ぷらねた~未公開映画を観るブログ~『昔々、アナトリアで』ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督 その2
(音楽)
ゲイリー・ムーア
今回はギターヒーロー ゲイリー・ムーアの代表的なアルバムの1枚「ワイルド・フロンティア」(1987年)から
アルバムタイトル曲で5曲目「ワイルド・フロンティア(12インチ・バージョン)」のギターソロのカバー!
以前、2015年4月の記事「ギター・インスト⑥~「ザ・ローナー」ゲイリー・ムーア」で同アルバム収録のギターインスト「ザ・ローナー」をカバーと共に紹介しましたが今回のカバーも完コピ!
素晴らしい出来に思えます。
哀愁溢れるメロディとギターソロが印象的な名曲。
中盤とラストのゲイリー・ムーアのギターソロが泣かせてくれます。
オリジナル「ワイルド・フロンティア 12インチ・バージョン」/ゲイリー・ムーア
下記のこの方の2つのカバーはゲイリー・ムーアのマシンガンピッキング、トリル、チョーキング、アーミング、泣きのフレーズなど見事な出来で再現!
上記のオリジナル 3分32秒くらいから4分57秒くらいまでのソロのカバー。
上記のオリジナル 5分36秒くらいからラストまでのソロのカバー。
素晴らしい!
おまけ~john-mm的にアルバムの中では「ワイルド・フロンティア 12インチ・バージョン」「ザ・ローナー」と共に最も好きな名曲。
サビの良さ、ギターソロと印象的!
「クライング・イン・ザ・シャドウ」/ゲイリー・ムーア
「ワイルド・フロンティア」/ゲイリー・ムーア(1987年)
ワイルド・フロンティア(紙ジャケット仕様)
2,674円
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共に活動、1986年に亡くなったスキッド・ロウ、シン・リジィのフィル・ライノット(ボーカル・ベース)に捧げたアルバム。
アイリッシュの伝統のメロディとハードロックのギターが絶妙に融合。
「望郷の果て」ギターインストの名曲「ザ・ローナー」「フライデイ・オン・マイ・マインド」「暗黒の侵入者」「雷鳴」「ジョニー・ボーイ」「クライング・イン・ザ・シャドウ」他、哀愁溢れる名盤。
1 Over the Hills and Far Away
2 Wild Frontier
3 Take a Little Time
4 The Loner
5 Friday on My Mind
6 Strangers in the Darkness
7 Thunder Rising
8 Johnny Boy
9 Over the Hills and Far Away(12インチ・バージョン)
10Wild Frontier(12インチ・バージョン)
11Crying in the Shadows
(これから観たい作品の一つ)
「シェイプ・オブ・ウォーター」の前の予告で観たり、少し作品の事を知っていた3月30日公開ジェニファー・ローレンス主演「レッド・スパロー」ハラハラドキドキしそうな作品。
ミッションのために近づいたロシアの女スパイとCIA捜査官が互いに惹かれ合い、騙し合う予測不能のストーリーが繰り広げられる。
監督フランシス・ローレンス
出演ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、シャーロット・ランプリング、ジェレミー・アイアンズ、メアリー=ルイーズ・パーカー他
2017年 アメリカ映画 140分
詳しくはこちらで
こちらも高評価!この作品が遺作となった名優ハリー・ディーン・スタントン主演。公開中の「ラッキー」
「パリ、テキサス」「ツイン・ピークス」で知られ昨年に逝去したハリー・ディーン・スタントンの最後の主演作。神など信じずに生きてきた90歳の男ラッキー。ひとりで暮らす部屋で目を覚ますとコーヒーを飲んでタバコをふかし、なじみのバーで常連客たちと酒を飲む。そんなある日、自分に人生の終わりが近づいていることに気付いた彼は、「死」について思いを巡らせる。
ハリー・ディーン・スタントンの盟友デヴィッド・リンチ監督も出演。
監督ジョン・キャロル・リンチ 出演ハリー・ディーン・スタントン、デビッド・リンチ、ロン・リビングストン、エド・ベグリー・Jr.、トム・スケリット、ジェームズ・ダーレン、バリー・シャバカ・ヘンリー、ベス・グラント、ヒューゴ・アームストロング
2017年 アメリカ映画 88分
詳しくはこちらで
(雑誌)
「ヤング・ギター」4月号はあの悲劇から36年、いまだ輝き続ける永遠のギター・カリスマ ランディ・ローズが遺した伝説の愛器群をここに一挙独占大公開。知られざる真実が、今明らかになる!!
アメリカ現地取材ランディ・ローズの聖地を巡礼、愛用ギター&アンプ他を独占公開、兄姉、盟友、後継、仲間、生徒らが語る真の姿!
他ランディ・ローズの話題が満載。
少し読みましたがかなり面白い!
YOUNG GUITAR (ヤング・ギター) 2018年 04月号【動画ダウンロード・カード付】
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次回はボクシングか音楽あたりを書きたいです。
また書き込みます。