まずは保存方法から。
オリーブオイルの敵は、
・酸化
・光
・高温/低温
の3つです。
酸化。そのままですね。
あの酸化した油分の独特の臭み…。においだけでなく、味、色、成分も変えてしまいます。せっかくおいしいオイルでもこうなっては台無しです。
開封からすぐに使い切るようなボトルならそのままでいいのですが、たとえば1Lボトルなら、一般的な日本の家庭では使い切るまでにかなりの時間がかかると思います。
その場合は、小さなボトルに移し替えながら使う事をおすすめします。
ボトルをあけるたびに酸化が進みますので、あける回数を減らすための工夫です。
あと、日本ではまだ見たことがないのですが、バッグインボックスを採用する生産者さんも多く出できています。あの、ワインでよくあるあの包装です。このカタチではオイルを蛇口から出すと、その分中の袋が縮んでいく為、非常に酸化しにくいので、もし見つけたらお勧めです!
反対に陶器のボトルは長期保存には向きません。ゆっくり酸素を通してしまいます。かわいいんですが残念です…。
(私が買って帰ったフラントイオ・ディ・リーヴァのブレンド5L(ちょー、贅沢しちまいました笑)、150ml程度の小瓶に移し変えつつ使っています。)
光については多くの生産者さんが、光を通さない深い色のボトルを採用していますが、ごくたまに、色を見せるため、透明ボトル(箱入り)を採用している生産者さんもいらっしゃいます。透明ボトルの場合は箱から出した後、決してそのままにせず、アルミホイルなどで包んで遮光してください。
オリーブオイルに含まれるクロロフィルは、暗所では酸化を抑える働きをしますが、明かりの下では逆に酸化を促進します。
最後に温度。
オリーブオイルの保存に最も適しているのは、14~18℃くらいでしょうか。
許容範囲は10~24℃くらいまで。
オイルのために家の温度管理なんてことは現実的には無理ですが、夏場はクーラーを入れる部屋や家の中で一番涼しい場所を探して保存、冬はその逆…臭いが少なくできる限り保存に向いた温度に近いところで。
この温度の話も、すべて酸化を促進してしまうからです。
以前、『夏の暑い時期には冷蔵庫で保存しましょう』というようなコラムを目にしたことがありますが間違いです
5℃以下あたりから、ポリフェノールを中心とする抗酸化成分が失われていき、温度を元に戻しても失われた成分は戻りませんので、後の傷みも早めてしまう結果になります。また、この抗酸化成分こそが体にいい成分であり、また味や香りの元になるものなので、すべてのいいところを駄目にしてしまいますので要注意です。
と…続けて調理編も書くつもりだったのですが、長くなってしまったので別の回にします
ではではみなさま、少し早いですが、よい週末をー♪