居酒屋で仲間と打ち上げ。
気が置けない仲間との時間は楽しい。つい飲み過ぎてしまった。
「彼女の声が聞きたい。」
無性にそう思い、電話をかける。
呼び出し音を聞きながら、周りにいる仲間に声を掛け盛り上げる。
すると、電話口に相手が出た。
電話が鳴った。
あの人からだ。
顔をほころばせながら、電話に出た。
「もしもし?」
すごく周りが賑やかだ。彼が仲間に声を掛けると、さらに賑やかになった。
すごく楽しそう。彼の声を聞くと、私も楽しい気分になった。
「ずいぶん、にぎやかだね。」
「、、、、、うん。。」
(これは、だいぶ酔ってるな)
「電話しててもいいの?」
「、、、、、うん。。」
(なんか、可愛い。。仲間と一緒にいるのに、そんな時でも電話してくれて嬉しいな)
「大丈夫?」
「、、、うん。。」
「もう少し遅くなりそう?」
「、、、、、、、。」
「、、、待ってる。」
久々に酔っぱらって、彼女に電話をかけた。
ただ、声が聞きたくて。
彼女は優しく話しかけてくれた。
フワフワと雲の中にいるような中、
「、、、待ってる。」
彼女は俺にそう言った。
心の中が温かいものでいっぱいになって、自然とほほ笑んでいた。
今は近くにいないけど、二人の心は繋がっていた。
「、、、待ってる。」
私が彼にそういうと、笑っている姿が見えた。
私の胸の中に温かいものが広がり、幸せな気持ちでいっぱいになった。
二人は離れていても、気持ちは繫がっていた。