$Partire*

ひなまつり。如何お過ごしでしょうかいちご


ボスが
ひなまつりだからと
ケーキを
買ってきてくれました。

こんな
四十過ぎのヨメに
奇特なお人じゃのう。

ボスありがとう。

東京にいるいもうとちゃんが
新生活をはじめます。

心配性の姉は
グーグルマップでストリートビューを見ちゃったりして
ほとんど
ストーカー状態です。

でも
口出しはしないの。
信頼しているからね。
いもうとちゃん、ちゃーんと守られているからね。
ちょっぴりキニナルのは許してね。

むかし

一人暮らしをするときに
父がだまって不動産屋さんに行って
もらってきてくれた間取りは

私の考えていたものより
女の子向けで
素敵なマンションでした。

私のお給料では
ちょっと心配になってしまう金額で

おとうさんてば
分かってないんだから!と思って

自分で
安アパートを探して引っ越しました。

今思うと

父は父なりに

おんなのこだからと
心配してくれていたのだなと

きっと
お願いすれば
こっそりおこずかいだって
くれたかもしれないのに

家族で一番
寡黙な父でした

家族で一番
不良な娘でした

なくなってから分かるものですね


そのとき
その人なりの愛を
せいいっぱい
みんな
贈って
贈られているのです

せつなくても
怒っていても

みーんな


ことんことんと

約束どうりに

人生の電車は
はしっていきます