朝顔の皆青空を望みけり

「方円」2011年12月号雑詠掲載。

ズバリそのままという句。よく行く散歩道や、最寄り駅へ行く途中の駅などで、よく朝顔を見掛ける。見る花見る花、全て上を向いている。生きようとする本能がそうさせているのか、日の当たる方向へ花や葉を向けている。生物の究極の目標は、多大来ることなのだ。そんなことを感じさせる句。

このところ、こんな句ばかり選んでいる気がする。この句を詠んだのは今から10数年前。この時の心境がどうだったのかは思い出せないが、恐らく落ち込んでいるとき、朝顔を見たのだろうと思う。今の私は、俳句に限って言えば不調と言っていい。こんな言葉の使い方をすれば、また指摘されてしまうだろうという事ばかり考えて、肝心の「言いたいこと」がぼやけてしまっている感がある。そして出来上がってみれば凡庸な句ばかり。その出来に落ち込む。そんな日々を過ごしている。人間、案外単純なもので、一つ褒められたら、そこから好転する時がある。最近些細な事で怒ってばかりだったが、今日は仕事で喜ばしい事があった。それがきっかけで、明るく11月を迎えられたらいいのだが。

(絵はAIによる創作です)

 

↓コチラも併せてご覧ください♪↓

コダマヒデキ~音楽と俳句の部屋~

 

俳句を始めませんか?

俳句結社「雲の峰」

 

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!