※ネタバレあり。
これ、予告編見た時は「別に見なくていいや~」って思たんだけど、山田五郎さんのYoutube見たら行きたくなって。
しかし、映画会社がこの絵“ウェリントン公爵”の解説してくれ、と依頼してきたらしく、宣伝に使われるようになったんだなぁ(笑)
ゴヤの名画“ウェリントン公爵”は1961年ナショナルギャラリーからマジで盗まれたことが本当にあって、その事件を元にした映画。
1961年。
ケンプトン(ブロード・ベント)の家にBBCが受信料の集金がやってくる。
貧しい家庭から受信料を取るのはいかがなものかとケンプトンは息子ジャッキー(フィオン・ホワイトヘッド)と共に署名活動を始めるが、小さな村では誰も乗ってこない。
テレビではゴヤの「ウェリントン公爵」を14万ポンド(約1億4千万円)で購入したというニュースが流れている。
あんな冴えない絵を買う金があるならBBCの受信料を無料にすればいいのに、とぼやくケンプトン。
遂にケンプトンは受信料無料を訴えるために妻ドロシー(ヘレン・ミレン)を説得してロンドンへ。
ロンドンから戻ってきたケンプトンは真面目に働き、ドロシーも夫が落ち着いて久しぶりに上機嫌。
ところが息子ケニー(ジャック・バンデイラ)のガールフレンドが泊まりに来た時ゴヤの絵を見つけしまい、ケンプトンに分け前を寄こせと脅してくる。
ケンプトンとジャッキーが絵を隠そうとあたふたしているところを遂にドロシーに見つかってしまい…。
ゴヤの名画「ウェリントン公爵」
ケンプトンも大した絵じゃない、と突っ込んでいたが、う~ん💦確かに💦
何がすごいの?と思ったけど(^^;💦
山田五郎氏のYoutubeによると、このウェリントン公爵はナポレオンを二度も破ったイギリスの英雄だそう。
えっ? そぉなの(^^;💦?
最初は男爵、子爵の低い称号だったが、わずか5年で公爵にまで出世した。
異例のスピード出世✨
遠征でスペインに行ったこともあり、この絵はその時描かれたものだそうだ。
だが、ウェリントン公爵は自分でもこの絵を気に入っていなかった節があるらしくリーズ公爵に譲っている。
その後何代かを経てお金に困ったらしいリーズ家がサザビーズに出品。
アメリカのチャールズ・ライツマンが落札した。
ここへ来てイギリス政府は
「自分たちの英雄をアメリカに渡していいのか?」
と思ったようで、ナショナルギャラリーと政府が金を出しあってライツマンに交渉したところ快く譲ってもらったそう。
果たしてイギリスの英雄が帰還した19日後に盗まれるという…😃
それに対してケンプトンが、
「うちはBBC見てないから」
とか言うんだよね🤣🤣🤣
めちゃめちゃ親近感持ったわー。
ケンプトンいい人で年金暮しの貧しい老人から受信料を取るのはいかがなものか?…と思うのは正しい。
けど、ドロシーとしては普通に働いて普通の暮しがしたいわけよ。
そもそもドロシーもセレブの家で清掃の仕事をして家計を支えている。
映画を見に行く余裕すらない。
なのにケンプトンせっかく勤めたパン工場でパキスタン人の青年が差別されていることに抗議し、自分がクビになるっていう…(^^;💦
それに対するドロシーの返しがすごい。
それはキング牧師がやることよ!
いや~、反論できない(^^;💦
斯くしてゴヤの絵で政府に身代金を要求し、貧しい家庭のBBC受信料に当てようとしていたおじいちゃんの野望は崩れる…🤣🤣🤣
1960年代のイギリスの片田舎にパキスタン人が住んでるんだー、というのも驚いたけど
「パキ」って呼ばれてるんだ?
そう言えばフレディー・マーキュリーも「パキ」って呼ばれてたな~。なんて。
裁判では弁護士に勝てる見込みはない、と言われてしまう。
でも、ケンプトンは判事や検事の質問にジョークを込めて回答し傍聴人や記者団、陪審員を大いに笑わす。
そして、陪審員はケンプトンに粋な判決を下す。
私、イギリスに住んでる人のブログ読んでるけど厳しいのよ。イギリス人。
例えばガス点検あるから仕事休んで待ってても二度もすっぽかされる。
さすがにダンナが怒鳴りつけて3回目にやっと来たけど。
何か手続きしたくても担当者がバカンスとかで遅れに遅れ、何事も日本のようにスピーディーには進まない。
娘さんが中耳炎で痛いと泣き叫んでいても予約をしなければならない。
で、まぁ、受付のババァが難関だったり。
また注意されるのが大嫌い。
「それはやめてください」と言おうものなら逆ギレ。
(もちろんイイ人もいるけどね💦)
そんなテキトー英国人がこんな時だけ(?)いいこと言うのがなんか謎だわ~(^^;💦
融通がきく、と言うか。
自分日本人で日本いい国だと思っているけど、状況に応じて融通をきかせるということはないような気がする。
まぁ、一度例外を作ると「じゃあ、俺も! 私も!」と言ってくる人が大量に出そうだからできないんだけどね。
日本てエセ平等の国だからな。
いや、どっちがいいとか悪いとかではないんだけどね。
☝️☝️☝️こちらが「ウェリントン公爵」の絵にかけられた懸賞金。
当初はプロの犯行と思われていたらしい。
それをテレビで見て思わずむせるケンプトン😃
ジャッキーと絵をどこに隠そうか相談している最中にドロシーに呼ばれあたふたする二人。
その時ジャッキーが素手で雑に絵を扱うのを見てハラハラしたわ💦
指紋付くやん(^^;💦
1億円やで。
でも、最後ケンプトンとドロシーが映画館で仲良く映画見てるシーンでほっこりするんだよね~😃
そして後に75歳以上のBBCの受信料は無料になったそうです。
めでたしめでたし(^^)
ゴヤの名画と優しい泥棒。予告編。
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山田五郎。大人の教養講座。
ナポレオンキラー「ウェリントン公爵とは?」
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