先日、ラジオで男性の料理研究家が、或る特別な豆腐を紹介し、「この豆腐には、歯切れがあります」と言いました。豆腐に「歯切れ」という言葉を使うくらいだから、多分、特別な豆腐なのだろうと思いました。
ところで、「歯切れ」という言葉のことですが、私は、「歯切れがいい」「歯切れがよい」とか「歯切れが悪い」という使い方をしています。国語辞典でも、そのように説明しています。これはコロケーション〔註〕です。「歯切れがある」という言い方は、今回、初めて耳にしたように思います。料理研究家の言だったので、「歯切れがある」という言い方は特に気に掛かりました。
註 コロケーション(ccllocation)とは、「文・句における語の慣用的なつながり方。連語法」 〔『広辞苑』第七版〕 のことです。例えば、「将棋を指す」、「碁を打つ」などの類です。
ちなみに、「歯応え」という言葉があります。「歯応え」の場合は、「歯応えがある」「歯応えがない」などと使います。料理研究家は、まさか、「歯応え」と「歯切れ」を混同してしまったのだろうか。一瞬、そんな疑問が脳裏を過りました。
〔以下、国語辞典を引用させて頂きました。用例中の、見出し語を表す記号〔 ー 〕は文字表記に変えさせて頂きました。下線は引用者です。〕
『広辞苑』第七版
はぎれ【歯切れ】
1 歯でかみ切るときの感じ。「歯切れのよいたくあん」
2 人の発言やしゃべり方の調子。「歯切れのいい台詞(せ
りふ)」「歯切れの悪い説明」
『広辞苑』第七版
はごたえ【歯応え】
1 物をかむとき、かたくて歯に抵抗を感ずること。「歯応
えがあって、うまい」
2 転じて、反応、手ごたえ。「歯応えのない人間」
以下は、見出し語のみの引用とさせて頂きました。
『知っておきたい 日本語コロケーション辞典』
歯切れが ▷ いい
『知っておきたい 日本語コロケーション辞典』
歯応えが ▷ ある
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ヤマユリ など
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国営武蔵丘陵森林公園
2024/7/6(土)
◎キキョウ【桔梗】(キキョウ科)。
◎アジサイ【紫陽花】(アジサイ科)。
◎カンナ【Canna(ラテン)】(カンナ科)。
◎ヤマボウシ【山法師】(ミズキ科)。
「野草コース」の南入口です。
ヤマユリ【山百合】(ユリ科)。ことし、「野草コース」でヤマユリが咲き始めたのは6月30日とのこと。この森林公園では、最も早い開花だそうです。
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「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない 宮沢賢治」
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