人に注意をするときは、注意が必要だ。

「自分が正しい、相手が悪い」という意識で注意すると、注意されたほうは自分を否定されたように感じる。
全面降伏を強いられるように感じ、反発を覚える人もいるだろう。
中には、素直に自分が悪かったと認める人もいるだろうけど、むっとする人も多いはず。

34歳にもなればそういうことをわかっている人も多いと思うのだが、
殴られた人は、相手(=注意される人)を思いやれていなかったのかもしれない。
このように述べられたようだけど。
   ↓  
>市川さんは、これまでも禁煙場所での喫煙を注意して無視されたり、怒鳴られたりした
>経験があり、喫煙者のモラル低下に心を痛めてきた。「相手を思いやれない人が増えた。
>公共の場を自宅と勘違いしているのでは。今後も毅然(きぜん)とした態度を貫いてい
>きたい」と話している。


人に注意するときは、相手のことを意識するのも大事。
ときどき電車の中でもケータイを注意する人も見かけるけど、多くは注意ではなくて非難。
咎められるとそれに反発する人がいるのも自然。

相手のことも思いやるなら、「申し訳ないのですが」「すみませんが」などと、低姿勢にお願いしてもいい。
それなら、相手も自分が否定されていると感じないので、心を開きやすいだろう。
いきなり否定されても、どのように対応すればいいのか面食らう人が多い。
当然、自分の価値を認めず全面的に否定する人に対し、暴力的に反応する人もいるだろう。

「うるさいから黙れ」ではなく「申し訳ありませんけどもう少し静かにしていただけませんか」
「むこうで吸えよ」ではなく「すみませんがあちらの喫煙場所で吸っていただけないでしょうか」
「シルバーシートだろ」ではなく「お疲れかもしれませんけど、よろしければこちらの方に譲っていただけませんでしょうか」
くらいに言い換える配慮があってもいい。今回の件ではどのようなやりとりがあったのかわかりませんが。

悪いことをやってる人を注意するのは正義、という意識はシンプル。
現実はゲームとちょっとちがう。
正義や悪というのは相対的でしかなかったりするし。
殴られた人は、そういうことを考えないと、また同じような目に遭ってしまうかもしれない。
まるで、アメリカに全否定されたアルカイダの人たちがアメリカに対して何度も暴力をふるわれているかのように。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000011-mai-soci
<傷害>駅での喫煙注意され殴る 容疑の男逮捕 東京・府中
11月8日2時36分配信 毎日新聞


 東京都府中市のJR南武線府中本町駅で10月、禁煙場所での喫煙を注意した男性が、喫煙していた男に殴られ、顔面骨折で全治7週間の大けがをしていたことが分かった。駆け付けた警察官に傷害容疑で現行犯逮捕された男は「注意され、頭に来て殴った」と供述、傷害罪で起訴された。男性は「モラルを守れない人を注意してなぜ暴行されるのか。今後もルール違反には間違っていると言っていきたい」と話している。

 起訴されたのは、川崎市の無職、原田康秀被告(41)。起訴状などによると、原田被告は10月11日午前10時45分ごろ、府中本町駅ホームでたばこを吸い、川崎市の会社員、市川敦さん(34)から「喫煙場所で吸ってもらえませんか」と注意を受け立腹。市川さんを追いかけて顔や肩、腹を殴るけるなどし、顔面骨折などのけがをさせた。

 市川さんは、これまでも禁煙場所での喫煙を注意して無視されたり、怒鳴られたりした経験があり、喫煙者のモラル低下に心を痛めてきた。「相手を思いやれない人が増えた。公共の場を自宅と勘違いしているのでは。今後も毅然(きぜん)とした態度を貫いていきたい」と話している。【神澤龍二】