(写真:群馬テレビ)
群馬県藤岡市が発注した公共工事をめぐって、官製談合防止法違反などの罪に問われた
建設会社の元社長に対し、前橋地裁は7日、懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
官製談合防止法違反と公競売入札妨害の罪に問われているのは、
藤岡市の建設会社・多野産業の元社長で、藤岡商工会議所の元会頭の小坂祐一郎被告(70)です。
起訴状によりますと小坂被告は、市が去年7月に行った体育館の改修工事の一般競争入札で、
副市長から最低制限価格を教えてもらい、同じ額で落札したとしています。
これまでの公判で検察側は懲役1年6カ月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
7日の公判で柴田裕美裁判官は、「入札の公正・信頼を大きく害し、個人的な思い入れから犯行に及んだ」と指摘。
一方で、「事実を認めて反省し、役職を辞任し一定の社会的責任を取っている」として、
懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
なお、被告の弁護人は判決後の取材に対し、控訴しない方針を明らかにしました。
【関連記事】