【ベルリン小谷守彦】独連邦銀行(中央銀行)のウェーバー総裁は11日、メルケル首相と会談し、総裁職の任期(12年4月)満了を待たず、11年4月末で辞任することが決まった。独連銀が発表した。ウェーバー総裁は、10月末に任期切れとなるトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の最有力後継候補だったが、「一身上の理由」で独連銀を退任したことで、後継レースから事実上、脱落した。独メディアは、ウェーバー総裁について、かつて在籍したケルン大学教授や、ドイツの銀行最大手であるドイツ銀行会長に転身するなどの見方を紹介している。メルケル首相は、連銀総裁の後任人事を急ぎ、初のドイツ人ECB総裁選出に向けた戦略を練り直す。ザイバート政府報道官は声明で「独連銀総裁の後任は来週中にも発表される」としている。 ・・・平成23年2月12日(土) 毎日新聞 配信より