まだ若い、これからセカンドライフをエンジョイするんだというあなた
必要になったら暖かい場所で心のこもった介護を受けたいというあなた
そんなあなたに最適の場所が、ここフィリピンにあります―
これからのライフスタイルを真剣に考えているあなたへのヒントとして、
現地の最新事情とともに当地での生活の一端をご紹介します。
フィリピンの祝日
あっという間にこんなに時間が経ってしまいました。さぼり気味で申し訳ありません。
さて、フィリピンでは雨季も終わり、涼しく良い季節です。そしてクリスマスシーズン真っ只中です。それに加えて乾季は雨季に比べて祝日も多いので、みんなウキウキしています。
さて、そのフィリピンの祝日(2017)
レギュラーホリデー(この日に働いたら給料2倍!ただし代休なし)
1月1日 正月
4月9日 勇者の日
第2次大戦中の1942年、バタアン半島のアメリカ・フィリピン軍が日本軍に投降した日です。投降後、捕虜たちはバタアンからターラックまでに140キロを、真夏の炎天下の中を歩かされ、たくさんの人が命を落としました。日本人にとっては心が苦しい日です。
(歩かされる捕虜)
4月13日 聖木曜日
キリスト受難の前日
4月14日 聖金曜日
キリスト受難の日 キリストがされたのと同じように自らの身体を十字架にはりつけたり、傷つけながら町を歩くパレードが、各地で行われます。
5月1日 メーデー(労働者の日)
6月12日 独立記念日
1898年、アギナルドがフィリピンの独立を宣言した日です。あちこちにフィリピン国旗が掲げられます。
(アギナルド)
8月28日(8月最終月曜) 英雄の日
フィリピンの独立に尽力した人たちを称える日
11月30日 ボニファシオデー
フィリピン独立リーダーの一人、ボニファシオの誕生日。ボニファシオは後に同じく独立リーダーのアギナルドと対立ののち破れ、アギナルドに処刑されました。
(ボニファシオ)
(10ペソ硬貨のボニファシオ)
12月25日 クリスマス
キリストの誕生日
12月30日 ホセ・リサールの日
フィリピンで一番有名な独立指導者、ホセ・リサールがスペイン人によって処刑された日。リサールは日本にも滞在したことがあり、日本人のガールフレンドもいたそうです。
(ホセ・リサール)
スペシャルホリデー(この日に働いたら、給料1.3倍!ただし代休なし)
1月28日 旧正月(中国正月)
旧暦正月
(旧正月のドラゴンダンス フィリピンのあちこちで見られます)
2月25日 エドサ革命の日
1986年、この革命でマルコス大統領の独裁政権が倒れ、コラソン・アキノの民主政治が始まりました。
(500ペソ札のコラソン・アキノ、ニノイ・アキノ夫妻)
4月15日 聖土曜日
キリスト復活の前日。
8月21日 ニノイ・アキノの日
1983年、アメリカから帰国したニノイ・アキノが空港で暗殺された日。
11月1日 聖人の日
キリスト教の聖人を記念する日。フィリピンでは全国的墓参りの日でもあります。
(ピクニックのようなお墓参り)
12月31日 大晦日
10月31日 特別休日
日本と比べると、フィリピンの歴史上の人物にちなんだ休日や宗教関連の休日が多いですね。フィリピンの休日をフィリピン人と一緒に楽しむもよし、休日を避けて静かに過ごすもよし。2017年はぜひフィリピンへ~!
注目の二人
最近のフィリピンで、毎日新聞に写真が載る2人。
まずは、既に日本のニュースでも報道されているようなので、ご存知の方もいらっしゃると思います。
フィリピン、大統領が変わりました。5月9日の選挙で圧倒的なトップ当選を果たしたDuterte氏。(下の写真はココからいただきました。http://www.sankei.com/world/news/160510/wor1605100009-n1.html)
長くミンダナオ島ダバオ市の市長を務めてきた人で、犯罪・汚職に対する強硬姿勢で有名です。
当選以来(実際はダバオ市長時代から)、犯罪(特に麻薬関連)撲滅に向けて超法規的殺人を良しとする強硬手段を行使していますが、6月30日に正式な大統領就任式が行われました。
当選以来毎日、違法薬物の売人射殺のニュースが流れ、これを恐れた麻薬常用者1000人以上が既に自首したとのことです。たれ込みにより、埋められていた覚せい剤も大量に見つかりました。
そして二人目。警察の長官も変わりました。新大統領が指名した、Dela Rosa氏。
大統領と同じく、犯罪に対する姿勢は強硬です。手始め(?)に、警官2400人に抜き打ちで麻薬テストを実施しました。11人の警官が陽性反応だったようです。また、月曜日朝の訓示では、「仕事中のゴルフはダメだ!」と話したとか。他にもいろいろと、警察立て直し策が出てきています。 悪名高きフィリピン警察ですが、クリーンな警察になるでしょうか?
超法規的殺人に関しては、人権団体からの強い反発も起こっているのですが、一般の人たちの反応を見てみると、おおむね良好のようです。
未成年者の門限ができ、深夜までのカラオケ営業も禁止されました。夜の繁華街近くに住むフィリピン人の知人の話では、夜がとても静かに平和になったとのこと。
犯罪だけでなく、中国との間で領土問題があったり、貧困問題があったり、マニラの大渋滞問題があったり、汚職問題があったり、テロリスト問題があったり、フィリピンの大統領は解決すべき問題が山積みです。
とかく危険なイメージの付きまとうフィリピンですが、安全でさらに快適に暮らせる国になってほしいものです。
いよいよ日本へ!
そろそろ夏も終わり。雨季の空気が感じられるスービックです。
トロピカルパラダイスヴィレッジは日本人の高齢者の方々が余生をのんびりと過ごす場所ですが、もう一つ、若手フィリピン人介護士の成長の場、という顔も持っています。
マニラにある弊社姉妹会社で半年の日本語研修を受けたフィリピン人介護士達の多くは、トロピカルパラダイスで実地研修を受けます。ここでは日常的な仕事を通して、日本人スタッフや滞在する高齢者の方々と日本語でコミュニケーションを取り、日本語会話の上達に励みます。
また日本流の職場ですので、フィリピンでも社会人経験の浅い若い彼女たちがここで社会人経験を積むことにもなり、日本で働く際のカルチャーギャップを埋める、という意味でも役に立っていることと思います。
トロピカルパラダイスで研修を積んだ若手介護士達ですが、2国間の取り決めで、日本に行く前にマニラで更に半年間の日本語研修を受けなければなしません。
その半年間の研修が修了し、修了式の様子がマニラ新聞に掲載されましたのでご紹介いたします。カラー写真はこちら→ http://www.manila-shimbun.com/category/economy/news223129.html
毎年、この国主催の研修が行われているのですが、今回初めて、弊社は上級クラスの日本語研修を委託されました。上級クラスのほとんどが弊社の卒業生で占められていたのはうれしい出来事でした。
日本で介護士になることを夢見て弊社に応募してから、短い人でも既に1年以上が経過しています。長い人は2年。いよいよ出発の時を迎えます。
日本に行ってからも、職場に配属されるまでにはさらに半年の日本語研修を受けることになっています。先は長いですが、頑張れ!!
日本の皆様、フィリピン人介護士・看護師たちをどうぞよろしくお願いいたします。
桜が咲きました
皆様、こんにちは。
大阪から、嬉しい知らせが届きました。TPV卒業生の3人が、介護福祉士国家試験に合格しました。TPVで学ぶ研修生たちにとっても、良い刺激になります。ぜひ後に続いてほしいです。
3人は、TPVを巣立った後、TPVの大阪の親会社、N.T.トータルケアの介護福祉士国家試験養成講座に通いました。今回は、この3人のほかにも、同講座に通った同級生3名が合格しています。
ジャニスさん、ジェナリンさん、ノリアンさん、おめでとう!
そして、3人を支えてくださった、介護施設の方々、学校の先生、お友達、ご近所の方々、施設の利用者様、その他大勢の皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
平均身長
今日のオンラインニュースで面白いインフォグラフィックを見つけました。東南アジア諸国の平均身長です。ここに日本人の平均身長(男性171.5センチ、女性158.5センチ)を追加したものがこちら。↓
男女ともに、フィリピン人は日本人よりも背が低く、女性で8センチ、男性ではなんと、10センチ近くも差があります。ちょっと信じられないような感じはしますが、確かに、男性でも私(162センチ)よりも小さい人が多いです。
日本人の統計を見ると、66年前の昭和25年には、男性161.5センチ、女性150.8センチだそうで、今のフィリピン人と同じですね。この66年で、日本人は男性は10センチ、女性は8センチも伸びています。
フィリピンも今後、順調に経済が発展し、栄養状態が良くなっていけば、日本人と同じくらいの体格になるのかもしれません。現在は貧富の差が激しく、上流階級の人は日本人と比べても縦にも横にも大きい人が多いように思います。
メリークリスマス!
日本にもお歳暮という、お世話になった方々に年末に贈り物を送る習慣がありますが、フィリピンの場合はクリスマスプレゼントとして送ります。
もちろん贈り物は「気持ち」なので、なんでも構わないのですが、これも日本と同様、スーパーやデパートがいろいろと贈り物を提案してくれます。デパートの「お歳暮特設売り場」と同じですね。
よく見られるのが、
こんなの。
予算に合わせて日常使いの食料品から舶来物の高級食品まで。一般的なのはやはり食品で、スーパーがいろいろと工夫を凝らして売っています。
自分で中身を選ぶと、おしゃれなバスケットに詰めてラップしてくれる、というサービスもあります。中身が見える、というのがちょっと日本とは違いますね。中身丸見えのままでプレゼントしても全く構いません。
会社でも、従業員にこのような食料品詰め合わせをプレゼントしたりします。
トロピカルパラダイスでも、従業員へ1年間の感謝を込めて毎年プレゼントしています。従業員の希望で、「できるだけたくさんの日常使いの食品を」。そういうわけで、おしゃれなラッピングはありませんでした。
気になる中身はというと、
砂糖
酢
醤油
マヨネーズ
スパゲティとスパゲティソース
チーズスプレッド
クッキー
インスタントコーヒー
クリーマー
フルーツ缶詰
コンデンスミルク
生クリーム(もどき)
コンビーフ
他
そのままクリスマスの食卓に使われるものと思います。すべて、フィリピンの定番パーティー料理の材料でした(笑)
それでは皆様、良いクリスマスをお過ごしください。
銃弾の使い道
発端は、フィリピン人の高齢女性の荷物からピストルの弾が見つかり、空港で捕まったこと。この女性には全く身に覚えのないことだったようですが、そのままでは家に帰れないので、賄賂を支払って帰宅。そしてフェイスブックに投稿したところ、瞬く間に情報が拡散して大きな話題となりました。
その後は同じようなケースが出るわ出るわ!アメリカ人宣教師や日本人観光客も捕まりました。連日、全国ネットのニュースで取り上げられ、新聞でも大きく取り上げられ大騒ぎになっているというのに、毎日毎日複数の乗客が拘束されていました。
「空港職員が荷物のX線検査の時にこっそりと銃弾を乗客のバッグに仕込んだ」とか、「空港へ向かうタクシーの運転手が、空港職員と結託して銃弾を仕込んだ」とか言われていて、それはそれはもう、大混乱。
そんな大混乱の中、乗客の自衛策がこちら。
実際、この時期に私も所用で2度ほど海外に行きましたが、同行者は食品用ラップ持参でした。
空港内では、荷物を大きなラップでぐるぐる巻きにするサービスも。
荷物1個160ペソ(約400円)
こちらは私のアイデア。スーツケースのポケットに簡単にアクセスできないよう、古いTシャツでカバーを作りました。取り外すのがラップよりも簡単です。
捕まった人の中には、お守りとして銃弾を持っていた、道で拾った、空薬きょうをお守りとして持っていた、という人もいましたが、「銃弾が(たとえ空薬きょうでも)道に落ちている」というのがフィリピンらしいです。
でも実際、銃弾埋め込みに関わったとして送検されたり、配置換えになった空港職員もたくさんいます(逮捕じゃないのがミソ)。
突っ込みどころ満載の大事件でしたが、真相はヤミ。選挙運動期間が始まった途端の大騒ぎで、政敵を引きずり降ろすためじゃないか、という人もいました。結局儲かったのはラップ屋。
そんなこんなでもう2015年が終わろうとしているフィリピンですが、年の瀬にこんなお土産はいかがでしょうか?
そして本当に銃弾を持ち込みたいと画策している人にはこんなカモフラージュバッグを(笑)
それでは皆様、平和な師走を!!
【おまけ】
後日、国家捜査局の職員が、捜査の一環で一般乗客を装って銃弾を鞄に入れて飛行機に乗る、ということがありました。この銃弾を持った捜査員、空港保安検査を普通に通り抜けたそうです。
今年もハロウィーンが終わりました。
去る10月31日、日本でも渋谷ではハロウィンで大騒ぎだったようですが、このあたりでも例年通り、ハロウィンイベントがありました。子供たちが仮装をして近隣の家を訪問し、キャンディをもらう、"Trick or Treat"というものです。
TPVでもハロウィンの飾りつけをし、子供たちを迎えました。
まずは木の上の魔女をご覧ください。夜になるとライトアップです。
魔女の近くの矢印の通りに進むと、
トロピカルのオフィスでは、スタッフが仮装して小さなお客さんをお迎えしました。
TPVで一番お祭り好きな魔女、マリセルさん
その他、お祭り好きかどうかは分からないけど、かなり楽しんでいる感じのTPVスタッフたち。
終末期医療を考える
寝たきり老人がいない欧米、日本とどこが違うのか(1)
なぜ、自然死ができないのか(2)
安らかに命を終えるために(3)
なかなか読み応えのあるインタビュー記事ですので、ぜひご一読ください。
フィリピンの終末期医療はというと、おそらく、この記事の欧米に近いと思います。特に高齢者の場合は自宅で最期を迎える人がとても多いと思います。その背景には、終末期の倫理・哲学・文化的背景のほかに、医療費を支払えないという経済的な問題や、大家族制が残っていて親戚やご近所みんなで高齢者を看る、若者失業者が多く介護の人手がある、といった、日本とは違った社会事情もあるのでしょう。
私は日本では看護師として癌の末期の患者さんのケアにかかわり、フィリピンでも身近な人の終末期をいくつか体験しました。フィリピンでは、終末期に寝たきりになる期間が圧倒的に短いと思いました。
最近では日本でも癌の終末期医療は変化してきていると思いますが、フィリピンでの最後はとても穏やかだと思います。寝込む期間も短いので、家族が介護で疲弊することなく、温かい悲しみで故人を送り出すことができる。死に関する考え方、感じ方は人それぞれでしょうが、フィリピンの最期はなかなか良いのではないでしょうか?